イベント開催や内定者フォローによる成果は「短期的」
今、多くの企業が人材問題に頭を悩ませています。
特に中小企業を中心に人手不足が顕著です。その原因の最たるものは、従来型の採用活動では、これまでのような成果が得られないことにあります。
では、問題の根本には何があるのでしょうか。やはり、単発の施策中心の採用活動が挙げられます。さまざまな企業が採用に関するセミナーや勉強会を開催していますが、そのいずれにおいても、語られているのは手法についてのみです。
例えば、人を集めるための採用媒体の活用方法やイベント開催、離脱を防ぐ内定者フォローなど、どれも手法が中心です。そのような手法を繰り返していれば、短期的な成果しか得ることができません。結局、常に新しい手法を追い求めることになってしまうのです。
企業理念とのマッチングこそ「採用」を成功させる鍵
しかし、採用の本来的な意義について考えてみると、応募者と企業を深い部分で正しくマッチングすることが大切であるはずです。つまりは理念への共感です。理念やビジョンに共感し、深い部分でマッチングすることが、お互いの幸せにつながると考えられます。
単に数多くの人材を採用できればそれでいいというわけではないのです。その部分を誤解してしまうと、新しい手法に頼るだけの短絡的な発想に陥ってしまいます。そうなると、企業も応募者も報われません。
ここ数年でよく聞かれるようになった「ダイレクト・リクルーティング」や「リファラル採用」などについても、その効果は別にして、施策の1つでしかありません。自社の採用コンセプトに沿って、活用すべきものであるはずなのです。