担当者によって「結果」が異なってしまっては・・・
その他の気になる点としては、採用担当者個人の能力レベルについてでしょう。
つまり、いくら採用ブランディングを正しく実践したとしても、採用担当者のレベルによって結果が大きく異なるのでは、という疑問が残ります。
たしかに、採用担当者のレベルは個々人によって異なりますが、採用ブランディングというものは、あくまでも仕組みづくりであり、土台の構築です。その土台の上に誰が立つのかということに関しては、経営判断でしかありません。だからこそ、誰が立っても結果がでるように整備しておく必要があるのです。
細かい仕組み作りで「能力の差」は埋められる
もちろん、採用こそ重要な業務であると認識し、優秀な担当者をつけることは大切です。ただ、企業によって事情は異なりますし、リソースが限られるということもあるでしょう。だからこそ、まずは正しく採用ブランディングを実施することが求められます。
あとは、できる限り採用担当者による差異をなくす努力をすることです。例えばターゲット層を共有できるように明確化したり、理念やビジョンを伝える言葉を統一したりするなど、社内の体制づくりも欠かせません。それもまた、採用ブランディングの一環です。
きちんと基準をつくっておき社内で共有できる環境があれば、採用ブランディングの効果はしっかりと現れます。個々人の能力差を埋めるためにも、採用ブランディングに対するきめ細い取り組みが大切です。