前回は、採用担当者の能力に依存せずに「適切な人材」を獲得する方法を取り上げました。今回は、自社で活躍できる人物を集める採用基準の作り方を見ていきます。

最初に行うべきは「自社の理念」「価値観」の再確認

採用ブランディングの具体的な実践方法に入る前に、施策の全体像について確認しておきましょう。

 

まずは、自社の理念や価値観を明確にすることからはじめましょう。採用ブランディングは理念に共感してもらうことで採用へと至るのが基本です。理念を共感してもらうには、自社の理念や価値観を自分たちが正しく理解しておかなければなりません。

 

ただ現実的には、自社の理念や価値観について正しく理解している人はそれほど多くはありません。むしろ、理念の存在そのものが浸透していない場合もあるため、改めて再確認する必要があるでしょう。

活躍できる人物像から逆算し、採用基準を明確化

理念や価値観について理解したら、そこから自社の強みへと落とし込んでいきます。自社の強みとは応募者にアピールできるポイントと言い換えてもいいでしょう。自社のアピールポイントが明らかになれば活躍人材像が見えてきます。

 

活躍人材像をきちんと定義したうえで、採用基準を明確化し、具体的な採用ターゲット(ペルソナ)を決めていく。そしてコンセプトを開発し、それを基に採用フローを構築します。これが採用ブランディングの大まかなステップとなります。

 

このうち特に、採用ターゲットに対してどのようなことを重視しているのかという視点は大切です。何を重視し、どのポイントで就職先を選んでいるのか、その優先順位を理解しておく必要があるのです。

 

そうすることで、最適な採用フローが浮かび上がります。あとは、きちんと手順を追って実施していくだけです。

「無名×中小企業」でもほしい人材を獲得できる採用ブランディング

「無名×中小企業」でもほしい人材を獲得できる採用ブランディング

深澤 了

幻冬舎メディアコンサルティング

人材採用に悩む「経営者&人事担当者」必読! 志望度の高い応募者を集める「効率的な採用方法」とは? ターゲットから選ばれる企業になるための革新的な「採用方法」を徹底解説します。

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