今回は、社員との距離が近くなる「社内運動会」のノウハウを紹介します。※本連載は、「職場の基礎代謝®」専門家、沖縄人財クラスタ研究会の代表理事である白井旬氏の著書、『生産性を高める職場の基礎代謝』(合同フォレスト)の中から一部を抜粋し、組織の生産性を向上させる「職場の基礎代謝」と、社員の能力×職場の基礎代謝=会社の実力(組織の生産性)という考え方を紹介します。
役員に「重いビールサーバー」を背負わせて・・・
「社員イベントなどでは役員に、重いビールサーバーを背負ってもらうと、社員との距離が近くなるんですよ。早く軽くして楽になりたいので、役員が社員に対して、どんどんビールを注ぎにいきます」と語るのは、株式会社ゼロイン取締役副社長の並河研氏。
株式会社ゼロイン(東京都中央区/大條充能・代表取締役会長兼社長兼CEO)は、「企業のビジョン・経営戦略を実現するために、組織・従業員のより良い仕事を生み出す、アクション創出・最大化サポート企業」として、主に「コミュニケーション」「オフィス環境」「オフィス運営」の3領域で事業を展開しています。
誰でも楽しめる種目で、行動指針と競技名を掛け合わす
同社の「社内運動会」に関するノウハウは、以下のような基本的な内容の他に、「目からうろこ」のものが多くあります。興味のある方は、ぜひゼロイン社までお問い合わせください(https://cd.zeroin.co.jp/)。
●運動会のプログラム:誰でも楽しめる種目で、行動指針と競技名を掛け合わせる。
(例・・・指針1:本気を出す、指針2:変化に対応と競技名:玉入れ→「本気で投げて、変化に対応! 移動玉入れ」)
●運動会のしおり:往路のバスで参加者に配布し、遠足のようなワクワク感を与える。
●グッズの活用:チームカラーTシャツ、スティックバルーンで自然に応援したくなる雰囲気を作る。
●社員の巻き込み:準備段階からチームリーダー&体操のお兄さんを任命する。
●雨天時の対応:雨の場合を想定し、体育館を確保しておく。体育館で開催する際は、コーナーの角度があるため、ケガなどに注意する。
「職場の基礎代謝®」専門家
特定非営利活動法人沖縄人財クラスタ研究会 代表理事
1995年に流通科学大学を卒業後、大手旅行会社へ入社。2001年に業務系ITコンサル企業へ転職し、沖縄支店長を務めるが倒産。その経験から人材育成と組織開発に興味を持つ。その後、経済支援団体と地銀系シンクタンクを経て、2012年に沖縄人財クラスタ研究会の代表理事となる。
現在は、慶應義塾大学大学院・特任教授の高橋俊介氏と連携し、沖縄県の「人材育成企業認証制度」や「人材育成推進者養成講座」などを企画・運営。「職場の基礎代謝®」の考え方をベースに、アンガーマネジメント、ドリームプラン・プレゼンテーション(ドリプラ)、レゴ®シリアスプレイ®メソッド、2030SDGsカードゲームなど活用し、全国のべ1万人以上の人材育成研修や組織活性化支援に携わる。その他、大卒の入社3年以内の離職率が約50%の沖縄県において、当法人が事務局を務める「Gutsインターンシップ」修了生の離職率は10%未満という実績を上げ、注目を浴びている。
特定非営利活動法人沖縄人財クラスタ研究会のHPはこちら:https://www.human-okinawa.org/
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