自行のルールすら把握していない銀行員が多い!?
経営者から、銀行員の対応をよくお聞きします。融資、返済、金利など、局面はさまざまです。しかし、聞いていると、単なるサラリーマン病の銀行員が、実に多いのです。
①実はルールや規則を、さほど知らない
銀行業務には、さまざまな規則やルールがあります。特に、金融審査マニュアルなど、金融庁からの厳しいルールや通達がたくさんあります。
ところが、個々の銀行員は、さほど詳しくありません。内部で研修があっても、受けただけで終わっているのです。どこにでもある、社内研修でのサラリーマン病の姿です。
だから、
“社内に持ち帰って、まずは検討させていただきます”と、なるのです。
“過去の部積両建てを解約したい。今はダメなはずだ”
“個人保証を外したい。条件はクリアしているはずだ。”
“不要な現金を返したい。過当な融資はダメなはずだ。”
と言っても、一度言ったくらいでは、“検討させていただきます。”で、終わるのです。
放っておくと、永遠に検討することになります。
サラリーマン病の銀行員にしつこく食い下がっても・・・
結局、新たなルールや規則の研修を受けても、それまでのやり方を変えない銀行員が、ほとんどなのです。
なのに、
“銀行がそう言うなら、少し待ってみよう…。”と、そのままになってしまうのです。
その銀行員は、銀行そのものではありません。その銀行で働く、銀行員のひとりです。
銀行がそう言っているのではなく、その人がそう言っているだけ、なのです。
“検討します”と言うなら、
“ところで確認ですが、なぜダメなのか、今のルールをご存知ですか?”
くらい、言ってほしいのです。で、相手の弱みに付け入ってほしいのです。
その後、会った際には、“ところで先日お願いした件は、どうなりました?”
と、しつこく言ってください。サラリーマン病の銀行員は、“検討します”で、受け流すクセがついているのですから。