「何のために貯めてきたんだろう」…外食も旅行もしない老後。〈金融資産約8,200万円〉60代年金夫婦の節約生活を変えた“息子のひと言”

「何のために貯めてきたんだろう」…外食も旅行もしない老後。〈金融資産約8,200万円〉60代年金夫婦の節約生活を変えた“息子のひと言”
(※写真はイメージです/PIXTA)

定年後も外食や旅行をせず、節約生活を続ける両親。「老後のお金が厳しいのでは」と心配した息子が父に尋ねると、返ってきたのは「貯金は8,000万円以上ある」という、まさかの答えでした。十分な資産がありながら、なぜお金を使えないのか。長年貯めることを続けてきた高齢夫婦が直面する、“資産はあるのに使えない”という実情とは?

「親父、お金厳しいの?」…息子からの質問に“まさかの返答”

「親父、定年後の生活はどう?」

 

久しぶりに実家へ顔を出したのは、都内で会社員として働く聡介さん(仮名・38歳)。66歳になる父・宏さん(仮名)は、1年前に定年退職していました。

 

仕事を辞めてからというもの、両親は以前にも増して家で過ごす時間が長くなったといいます。

 

「旅行とか行かないの? せっかく時間ができたのに」

 

聡介さんがそう聞いても、父は「そのうちな」と答えるだけ。母も「お父さんが家にいるから、3食作るだけで一日終わっちゃうのよ」と苦笑いします。

 

現役時代から派手な生活をする両親ではありませんでした。外食は少なく、洋服や家電も長年大切に使う生活です。

 

「定年後は、人生を楽しんでくれるといいな」――そう思っていた聡介さんでしたが、実際には以前とほとんど変わらない生活。むしろ、退職してからのほうが節約しているようでした。

 

聡介さんは思い切って聞いてみました。

 

「もしかして、老後のお金って結構厳しいの?」

 

家族でも、親の懐事情を聞く機会はありませんでした。すると父は少し考えてから口を開きました。

 

「いや……そういうわけじゃない」

 

「本当に? お金のことって言いづらいだろうけど、俺にとっても無関係じゃないから、はっきり教えてよ」

 

父は苦笑いしながら、思いがけない事実を明かしました。

 

「実はな。お前にはまだちゃんと言ってなかったけど、貯金は8,000万円以上ある。家もあるし、厳しいってことはないんだ」

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