「母さんを見捨てるなんて」…〈年金月10万円〉〈資産1,500万円〉86歳母を特養へ。3年間“ワンオペ介護”を続けた次女が震えた「理不尽な言い分」

「母さんを見捨てるなんて」…〈年金月10万円〉〈資産1,500万円〉86歳母を特養へ。3年間“ワンオペ介護”を続けた次女が震えた「理不尽な言い分」
(※写真はイメージです/PIXTA)

「遺産は全部あげるから」という母や兄姉の言葉を信じ、介護で心身とお金を削り続けた次女・里美さん。しかし、限界を迎えて母を特養に入所させた日、何もしてこなかった兄姉の態度は一変します。 きょうだい間の亀裂を招く「介護トラブル」の実態と回避策とは?

兄・姉からの「衝撃的な言葉」

母は86歳になり、要介護度は3になりました。母の年金は月10万円ほどで、医療費や日用品代の補填で、里美さんの立て替え費用も膨らむ一方でした。

 

「これ以上、私が見てあげることはできない」

 

里美さんは、夫や兄姉とも話し合い、空きが出た特別養護老人ホーム(特養)へ入所させる決断をします。しかし入所当日、施設の一室で、母は涙をこぼしながら、こう呟いたのです。

 

「私を捨てる気なの? 家に帰りたい……」

 

里美さんが罪悪感で立ち尽くした、その時。横から兄と姉の冷ややかな声が飛んできました。

 

「お袋がこんなに嫌がってるのに、見捨てて放り込むなんて……ちょっと酷いんじゃないか」
「途中で介護を投げだしたのね。だったら、遺産を全部渡すこともできなくなるわ」

 

3年間、自分の生活もパート収入も削り、持ち出しで母を支え続けてきた里美さん。それなのに、何もしてこなかった兄姉が、遺産を均等に分けると言い出したのです。

 

遺産は原則、法定相続分に応じて分けることになります。ただし、相続人のなかに、被相続人の財産の維持や増加に特別な貢献をした人がいれば、「寄与分」が認められる可能性があります。きょうだい間の話し合いでまとまらない場合は、家庭裁判所に調停や審判を申し立て、解決を図ることになります。

 

母の介護が元で、まさかこんな事態に陥るとは――里美さんは項垂れます。

 

「そもそも、母を施設に入れることには同意してたんですよ。それなのに、『母をないがしろにした』『楽をするために施設に入れた』と言い張って、遺産を受け取ろうとしているんです。……私がしてきた苦労って、一体何だったのでしょうか?」

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