(※写真はイメージです/PIXTA)

ビジネスにおいてデータの蓄積は非常に重要です。しかし、単純に数字の増減を追えばいいというわけではなく、その数字が生じた背景までも、しっかり認識・把握することが大切です。ここでは、集積したデータを「前年同月比」で比較することの有益性と、活用の注意点について、経済評論家の塚崎公義氏が平易に解説します。

数字で見るよりわかりやすい…季節調整値はグラフ化がおすすめ

毎月のチョコレートの売り上げをそのままグラフにすると、毎年2月だけ突出してしまい、何が何だかわかりません。そこで、データを季節調整してグラフにすればいいのです。

 

プロは季節調整するために複雑な計算式を用いているようですが、パソコンでも簡易的な計算であれば容易にできます。

 

①10年分の売上を合計して120で割り、1カ月あたりの平均売上高を求める。

 

②10年分の2月の売上高のデータを合計して10で割り、2月の平均的な売上高を求める。

 

③数値が出たら、②を①で割る。

 

④その結果、たとえば「2月は普段の〈3倍〉売れる」とか「2月は普段の〈4倍〉売れる」といったことがわかるので、2月の売上高を〈3〉とか〈4〉で割ってグラフに描き込む。

 

2月だけでなく、全部の月について同様の作業をすると、よりよいでしょう。

 

政府が発表する統計には、季節調整値のデータも載っていることが多いのですが、自社の売り上げなどでも上記の手法を使えば簡単に季節調整値が求められるので、おすすめです。チョコレートやアイスクリームなどのように明らかに季節性があるものはもちろんですが、一般の消費財はボーナス月によく売れるかもしれませんから、データのグラフが毎年決まった月に凸凹していたら、試してみるとよいでしょう。

 

なお、季節調整値は、前月比〇〇%といった表記もなされますが、上がったり下がったりしていると何が起きているのかわかりにくいので、グラフに描いてみることをおすすめします。ちなみに経済成長率も、前期比の数値が並んでいると何が何だかわかりにくいので、筆者は季節調整値のグラフをじっくり眺めるようにしています。

 

今回は、以上です。なお、本稿はわかりやすさを重視しているため、細部が厳密ではない場合があります。ご了承いただければ幸いです。

 

 

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塚崎 公義

経済評論家

 

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