「便器からネズミが…」「高級車が巣に…」マンション住民の悲鳴。相次ぐ“野生動物トラブル”で問われる管理責任の所在【マンション管理士が警鐘】

「便器からネズミが…」「高級車が巣に…」マンション住民の悲鳴。相次ぐ“野生動物トラブル”で問われる管理責任の所在【マンション管理士が警鐘】
(※写真はイメージです/PIXTA)

マンションで起こるトラブルといえば、設備の故障や騒音問題が定番ですが、近年は蛇やネズミ、ハトなどの野生動物に関する“想定外の事態”が増加しています。「共用部分で起きたことだから管理組合が責任を負うはず」と思われがちですが、果たしてそうなのでしょうか。あるマンションの理事長が直面した「専用庭の蛇」や「ネズミによる高級車の被害」という事例をもとに、トラブルの責任の所在についてマンション管理士の松本洋氏が解説します。

【マンション管理士が警鐘】「共用部分だから管理組合が払う」は誤解

マンションでは、「共用部分で起きた事故だから管理組合が責任を負う」と考えられることが少なくありません。しかし、専用庭や駐車場などの専用使用権が設定されている場所では、管理規約により日常管理や一定の費用負担を専用使用者に求めているケースが多くあります。

 

2つの事例をみても、「誰が契約したのか」「誰の利益のための支出だったのか」「管理規約でどう定められているか」が、重要な判断材料となりました。

 

管理組合は建物全体を維持管理する団体であり、個人の財産に生じた損害を無制限に補償する組織ではないことを改めて示した事例といえるでしょう。

「管理規約」の理解がトラブル防止に

蛇やネズミなど予想外のトラブルは、今後も増える可能性があります。緊急時には、まず管理会社や自治体へ相談し、対応可能な業者や費用の目安を確認することが重要です。

 

また、管理組合は共用部分の環境改善や衛生対策を進める責任を負う一方で、専用使用部分や個人所有物に生じた損害まで当然に補償するわけではありません。

 

マンションで安心して暮らすためには、「共用部分だから管理組合が負担する」という思い込みではなく、管理規約や責任範囲を居住者全員が正しく理解しておくことが、不要な対立を防ぐ第一歩となります。

 

こうした事態に備えて、細かいルール(使用細則)を策定することも有効な手段となるでしょう。

 

 

松本 洋

松本マンション管理士事務所代表

 

不動産を受け継いだら「相続登記」を急ぎなさい

不動産を受け継いだら「相続登記」を急ぎなさい

佐伯 知哉

幻冬舎ゴールドオンライン

親名義の不動産を相続したら、必ず3年以内に「所有者名義の変更」を! 2024年4月より義務化された「相続登記」。正当な理由なく放置した場合、10万円以下の過料(行政罰の一種)の適用対象になる。 「3年以内なら余裕で…

人気記事ランキング

  • デイリー
  • 週間
  • 月間

メルマガ会員登録者の
ご案内

メルマガ会員限定記事をお読みいただける他、新着記事の一覧をメールで配信。カメハメハ倶楽部主催の各種セミナー案内等、知的武装をし、行動するための情報を厳選してお届けします。

メルマガ登録