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有益な統計データも、注意を怠れば「誤った判断」の原因に
統計を見ないで物事を判断するのは危険ですので、できるだけ統計は見るようにしたいものです。最近はインターネットに加えて人工知能なども活用できますから、以前より統計を見る手間は大幅に減っているでしょうから。
しかし、気をつけないと、統計を見たことがかえって誤った判断の原因となってしまうかもしれません。統計を解釈する時には細心の注意が必要なのです。
それから、統計使いにも注意が必要です。「統計使いは統計を使って嘘をつく」という言葉もあるようですから(笑)。
注意① 統計はあくまで「バックミラー」…未来予想には限界あり
統計は、過去の姿を映すものです。したがって、統計を見ながら将来のことを予想するのは、バックミラーを見ながら運転するようなものです。見ないよりは遥かにマシですが、信じ切るのは危険です。
たとえば、不動産価格や株価が上昇を続けていたとします。不動産価格は今後も上昇を続けるだろう、と考えるのが自然かもしれませんが、上がり過ぎたから下がるかもしれない、という可能性も考えるべきなのです。
バブル期には、借金をして不動産を購入した人が大勢いました。おそらく、ずっと上がっているのだから、今後も上がると判断したのでしょう。その時銀行は、積極的に融資をしていました。もしかすると、「不動産担保融資は安全だ。昨年は不動産担保融資はまったく焦げ付かなかったのだから」などと考えていたのかもしれませんね。
結果は、皆が知っているとおり、バブル崩壊で不動産価格が暴落し、借金で不動産を買った人が大勢破産し、銀行は巨額の不良債権を抱え込むようになったわけです。
