(※写真はイメージです/PIXTA)

子どもや孫のために、できるだけ多くのお金を残しておきたい。そう考えて、日々の生活を切り詰める親は少なくありません。しかし、親にとっては家族を思っての節約でも、子どもは「そんなことまでしなくていい」と負担に感じることも。

約6,500万円の資産を持ちながら「壊れかけの給湯器」を使う父

「父とは、もうしばらく連絡をとっていません」

 

そう話すのは、都内で会社員として働く智則さん(仮名・47歳)。73歳になる父・栄介さん(仮名)との関係が決定的に冷え込んだのは、1年ほど前の、あるやり取りがきっかけでした。

 

父は都内郊外の持ち家で一人暮らし。年金は月18万円、貯金は約6,500万円あります。十分な資産を持っていますが、それでも父は徹底してお金を使いません。

 

智則さんが帰省すると、父は生活費を切り詰めていることを話し、そのたびに決まってこう付け加えます。

 

「俺が死んだら、お前や孫に金が残る。だから節約してるんだ」

 

父にしてみたら、それは愛情なのかもしれません。しかし智則さんは、この言葉を聞くことに大きな負担を感じるようになっていました。

 

「壊れかけた給湯器も変えないんですよ。父にお金を残してくれなんて頼んでいません。それなのに『お前たちのためだ』と言われる。まるで、僕が父に我慢をさせているみたいで……」

 

次ページ父親に「お金は自分で使ってください」と伝えたが…

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