「暑いわ、人が多いわ、物価は高いわ」…夢だった“長野移住”を果たした年金11万円・65歳男性。2年後、ウンザリだった東京の夜景に「癒された」ワケ

「暑いわ、人が多いわ、物価は高いわ」…夢だった“長野移住”を果たした年金11万円・65歳男性。2年後、ウンザリだった東京の夜景に「癒された」ワケ
(※写真はイメージです/PIXTA)

「老後は自然豊かな地方でのんびり暮らしたい」。そんな憧れを抱く人は少なくありません。仕事を辞め、年金生活を迎えた男性、水沢さん(仮名)もその一人。東京を離れて念願の地方移住を果たしました。しかし、わずか2年足らずで再び東京へ戻ることを決断。「暑い、人が多い、物価も家賃も高い」と不満を漏らしながらも、それでも離れられなかった理由とは?

住んでみて感じるようになった違和感…「東京のほうが合う」

まず困ったのは車でした。現役時代は運転する機会がほとんどありませんでしたが、地方では生活必需品。スーパーへ行くにも、病院へ行くにも車という生活です。冬になると雪道の運転にも神経を使い、街灯が少ない真っ暗な夜道も想像以上に負担でした。

 

「今日は外へ出るのが面倒だからやめよう」と、外出そのものが減っていきます。東京では駅まで歩き、電車に乗り、自然と一日6,000〜7,000歩は歩いていました。しかし、移住後は数百歩しか歩かない日も増えてしまい、体力の衰えを感じるようになりました。

 

さらに、人付き合いも思ったほど気楽ではありません。近所の人は親切でしたが、昔からのコミュニティーが出来上がっており、話題についていけないことも少なくありません。一方で、独身ゆえに家へ帰っても話し相手はいません。「静かな生活」が、いつしか「誰とも話さない生活」に変わっていました。

 

「自分でも不思議だったけれど、『東京のほうが、自分に合っている』と思うようになった。こればっかりは、住んでみなきゃわからなかった」

 

移住から約2年。水沢さんは東京へ戻る決断をします。

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