「家賃と変わらない」→実際は「約4万円アップ」も購入を決断
「今の家賃と、ほとんど変わらない負担でマンションが買えますよ」
その一言がきっかけだったと語るのは、地方在住の中村さん(42歳・仮名)。33歳のとき、妻の恵理さん(仮名)と買い物に出かけた帰り、目に入ったのが「月々9万円台から購入可能」という、新築マンションの看板でした。
当時住んでいたのは2LDKの賃貸マンションで、家賃は月9万円でした。
「いずれ子どもも欲しいと思っていたので、3LDKの新築マンションに住めて、家賃とほとんど変わらないならと、話を聞きにいったんです」
営業担当者が示したのは、3,600万円のマンションを35年ローンで購入するシミュレーション、月々の返済額は約9万5,000円でした。
「頭金なしでも、変動金利なら月9万円台ですよ。家賃とほとんど変わらないでしょう? それで家が手に入るんですよ」
家賃との差は5,000円。確かに「これなら買える」と思える数字でした。
しかし、管理費や修繕積立金、固定資産税など、ローン以外の負担を含めると、実際の住宅費は月13万円台になりました。つまり、よく聞けば「家賃と同じくらい」ではなかったのです。
当時、中村さんの年収は450万円、恵理さんは120万円ほど。世帯年収は570万円でした。月13万円台の住宅費は決して小さくありませんが、すっかり買う気になってしまったといいます。
「ずっと賃貸に住んでいても資産にならないし、どうせ買うなら早い方がいい。迷っていたら、他の人に買われてしまいます。勢いで、多少無理をしても買おうと決めたんです」
もともとは「家賃と同じぐらいだったら」と思っていたはずが、「きっと給料は上がるし、今より3万~4万円のアップなら節約すればなんとかなる」――そう考え、購入を決断しました。
