「いまの家賃と変わりませんよ」営業マンの甘い言葉。33歳会社員〈3,600万円の新築マンション〉を35年ローンで購入したが…9年後、夫婦で下した「苦渋の決断」

「いまの家賃と変わりませんよ」営業マンの甘い言葉。33歳会社員〈3,600万円の新築マンション〉を35年ローンで購入したが…9年後、夫婦で下した「苦渋の決断」
(※写真はイメージです/PIXTA)

「今の家賃と、ほとんど変わらない負担でマンションが買えますよ」――営業マンの言葉をきっかけに、33歳で3,600万円の新築マンションを購入した男性。ところが、実際の住宅関連費は家賃より月4万円ほど高く、さらに子どもの誕生や収入減が重なって家計は悪化。購入から9年、夫婦が下した決断とは――。

「家賃と変わらない」→実際は「約4万円アップ」も購入を決断

「今の家賃と、ほとんど変わらない負担でマンションが買えますよ」

 

その一言がきっかけだったと語るのは、地方在住の中村さん(42歳・仮名)。33歳のとき、妻の恵理さん(仮名)と買い物に出かけた帰り、目に入ったのが「月々9万円台から購入可能」という、新築マンションの看板でした。

 

当時住んでいたのは2LDKの賃貸マンションで、家賃は月9万円でした。

 

「いずれ子どもも欲しいと思っていたので、3LDKの新築マンションに住めて、家賃とほとんど変わらないならと、話を聞きにいったんです」

 

営業担当者が示したのは、3,600万円のマンションを35年ローンで購入するシミュレーション、月々の返済額は約9万5,000円でした。

 

「頭金なしでも、変動金利なら月9万円台ですよ。家賃とほとんど変わらないでしょう? それで家が手に入るんですよ」

 

家賃との差は5,000円。確かに「これなら買える」と思える数字でした。

 

しかし、管理費や修繕積立金、固定資産税など、ローン以外の負担を含めると、実際の住宅費は月13万円台になりました。つまり、よく聞けば「家賃と同じくらい」ではなかったのです。

 

当時、中村さんの年収は450万円、恵理さんは120万円ほど。世帯年収は570万円でした。月13万円台の住宅費は決して小さくありませんが、すっかり買う気になってしまったといいます。

 

「ずっと賃貸に住んでいても資産にならないし、どうせ買うなら早い方がいい。迷っていたら、他の人に買われてしまいます。勢いで、多少無理をしても買おうと決めたんです」

 

もともとは「家賃と同じぐらいだったら」と思っていたはずが、「きっと給料は上がるし、今より3万~4万円のアップなら節約すればなんとかなる」――そう考え、購入を決断しました。

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