「何もしないで1日が終わる」というぜいたくな時間
朝起きて、散歩をして、昼寝をして、買い物をして帰る。何も変化がない毎日。当時はそれが物足りなく思えました。ですが、それは決して当たり前の状態ではありませんでした。
「自分も家族も、何事もないのが一番なんだな」
老後資金というと、多くの人は自分たち夫婦の生活費や医療費、介護費用を思い浮かべます。しかし実際には、子どもや孫に関する予期せぬ支出が発生することも少なくありません。
子どもの離婚や失業、孫の教育費支援、家族の病気や介護、住宅関連のトラブル。こうした出来事は、老後資金の計画を大きく狂わせる可能性があります。
だからこそ、老後資金は「自分のためのお金」だけではなく、「家族に何かあったときの備え」という側面も持っています。また、定年後に感じる退屈さや虚無感は、多くの場合、大きな問題が起きていないからこそ生まれるものです。
「何もしないで1日が終わる」
ネガティブに語られがちですが、決して空虚なことではありません。自分も家族も大きな問題を抱えずに過ごせている証であり、長い人生の中では、ぜいたくな時間なのかもしれません。
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