食料品消費税ゼロか、給付付き税額控除か――いま求められる「消費税の骨太の方針」

食料品消費税ゼロか、給付付き税額控除か――いま求められる「消費税の骨太の方針」
(※写真はイメージです/PIXTA)

食料品の消費税率をゼロにする案や、給付付き税額控除の導入をめぐる議論が活発化しています。物価高対策として注目を集める一方で、その多くは目先の政策論に終始している印象も否めません。少子高齢化と財政悪化が進むなか、日本の消費税を中長期的にどう位置付けるべきなのか。本稿では、現在の議論を整理するとともに、将来を見据えた「消費税の骨太の方針」の必要性について考えます。

目先の対策と将来の税制改革を分けて考えるべき

現在は、食料品消費税ゼロや給付付き税額控除をめぐる議論が過熱しています。そのため、消費税制度そのもののあり方について冷静に議論することは容易ではありません。

 

しかし、本来であれば、目先の物価高対策と中長期的な税制改革は分けて考えるべき問題です。

 

食料品消費税ゼロにするのか、給付付き税額控除を導入するのかという選択だけでなく、日本の税制を10年後、20年後にどのような姿にするのか。その視点を欠いたままでは、真の意味での「骨太の方針」とは言えないでしょう。

 

いま求められているのは、短期的な景気対策を超えた、消費税の将来像を示す本格的な議論なのであります。

 

 

矢内 一好

国際課税研究所

首席研究員

 

 

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