祖母の遺品整理でみつかった「大学ノート」の中身
都内のIT企業に勤める高橋健太さん(仮名/39歳)は、数年前に母を病気で亡くして以来、母方の祖母・静江さん(仮名/96歳)のことを気に掛けるようになっていました。
静江さんは見守りサービス付きの高齢者向けマンションで一人暮らしをしており、家族も「なにかあればすぐ連絡が来る」と安心していました。ところがある冬の日、祖母のマンションの管理会社から、叔父のもとに「静江さんが部屋で亡くなっている」という連絡がありました。長時間、部屋のなかで移動が確認されなかったため、スタッフが訪室したところ、静江さんはベッドの上で静かに息を引き取っていたそうです。
葬儀を終えたあと、健太さんは父や親族とともに祖母の遺品整理を始めました。すると、祖母の机の引き出しから大学ノートが何冊も出てきたのです。
ノートのページをめくると、そこには家族を驚かせる詳細な情報が記されていました。
「〇〇証券 口座番号」
「XX生命 契約内容」
「この株は売らないこと」
など、資産の所在が細かく整理されていたのです。さらに、遺言書も完璧な内容で残されており、ノートには誰になにを相続させるのか、相続税の納税資金をどの保険契約から支払うのかまで細かく指定されていました。
おかげで、証券会社や保険会社への連絡もスムーズに進み、家族は混乱することなく手続きを進めることができました。しかし、本当に家族を驚かせたのは、祖母が遺した資産の“質”だったのです。

