高級車を“タダ同然”で毎年乗り換える方法
黒「では、具体的なシミュレーションをしてみましょう。たとえば1,000万円で買った4年落ちのディフェンダーに1年乗って、900万円で売れたとします」
――1,000万円で買って、税金で300万円得して(実質700万円負担)、それが900万円で売れたら……あれ、儲かっていませんか?
黒「そう見えますよね。ただ、ここで大事なのが『売ったときの税金』です。帳簿上、車は初年度に全額経費にしているので価値は『1円』になっています。1円のものを900万円で売ると、900万円の「売却益」が出て、そこにまた法人税(約30%)がかかってしまうんです」
――約270万円の税金を払うことになる……。結局、最初に出た300万円の節税分とチャラになっていませんか?
黒「そのとおりです。本質的には『課税の繰り延べ(先送り)』といえます。そこで重要なのが、車を売るタイミングです。売却のタイミングにあわせて大規模修繕をしたり役員退職金を出したりして、経費で利益を消す出口戦略が必要になります。
さらに、これを応用して『実質1割の負担で毎年乗り換える方法』もあります。
まず期首に4年落ち(3年10ヵ月落ち以上)の値崩れしにくい車を買い、1年で全額経費にします。そして翌期の期首になったら、その車をすぐに売却し、同時にまた別の4年落ちの中古車に買い換えるんです」
――売ってすぐまた買うんですか?
黒「はい。そうすると、売却で出た900万円の利益は、新しく買った車の減価償却費(経費)と相殺されます。キャッシュで見ると、売却で900万円入って、購入で1,000万円出る。つまり、差額の100万円を負担するだけで、また1年間1,000万円の高級車に乗れる、というわけです」
――実質100万円のレンタル料で、毎年ベンツやポルシェを乗り回せる……これは車好きにはたまりませんね。
黒「ただし、これはあくまでうまくいった場合の話です。いくら値落ちしにくい車種でも絶対はありません。そこはリスクを承知のうえで検討しましょう」


