「愛情を注いだ」「お金をかけた」が負担になることも
子どもの将来を考え、教育に力を入れることは決しておかしなことではありません。一方で、進路や人間関係に対する過剰な介入をすれば、たとえ親子でもその関係にひずみが生じる可能性があります。
「普通の親よりも、ずっと愛情を注いであげたのに」「自分のことは二の次にして、お金もかけたのに」――そう思っていても、その思いが子どもにとっては大きな負担になる場合もあります。
実際、万里子さんは「これまでずっと期待に応えようとして疲弊していた」 「進学も就職も、自分で決められなかった」 「これ以上、生活や人間関係に踏み込まれたくない」 といったことを告げられたといいます。
子どもは、いずれ親のもとを離れ、自分の人生を歩んでいく存在です。夫婦関係を見直したり、自分自身のために生きることを考えたりする。そうすることで、子どもが巣立った後の喪失感も小さくなるはずです。
親子関係においては、「育てること」と同時に、「手放すこと」もまた重要な役割だといえるでしょう。
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