「母さん、僕はもう一生帰りません」…教育費1,500万円超・自分は質素でも“息子のため”と奔走した56歳母を待ち受けていた「まさかの現実」

「母さん、僕はもう一生帰りません」…教育費1,500万円超・自分は質素でも“息子のため”と奔走した56歳母を待ち受けていた「まさかの現実」

「すべてはこの子のため」――愛情とお金をかけて息子を育て上げた母に、ある日突きつけられたのは、まさかのひと言でした。子どもの将来を思い、教育に力を注ぐ。それは多くの親にとって自然なことです。しかし、その裏で子どもがどのように感じているのか、親子の距離がどう変化しているのかは、意外と本人には見えにくいものです。事例とともに見ていきましょう。

「自分の人生を生きて」…息子のひと言に唖然

大学卒業後、悠くんは大手企業に就職。就職活動の際にも、万里子さんは熱心に助言をしたといいます。

 

そして、就職をきっかけに、悠くんは都内で一人暮らしをスタート。自宅から通えない距離ではありませんでしたが、「家賃補助が出るから」と、自ら引っ越ししていきました。

 

すると、万里子さんの生活は一変しました。当たり前だった息子の食事の準備や洗濯、生活のサポート。試験前には夜食を用意し、体調にも気を配る……そうした日常が、突然なくなったのです。

 

子どもが進学や就職を機に家を離れ、親としての役割が一段落したと感じたときに生じる「空の巣症候群」。万里子さんも、まさにその状態にありました。

 

その後は、何度LINEをしてもなかなか既読は付かず、実家に顔を見せるように言っても「忙しい」のひとこと。

 

数ヵ月後、ついに万里子さんは事前連絡をせずに悠くんの住むマンションを訪れました。すると、明らかに困惑した表情を見せたといいます。

 

室内に入ると、あれこれと口を出してしまいます。

 

「自炊してないの? 洗濯は毎日するのよ。やっぱり一人暮らしは大変なんじゃないかしら。戻ってきたらいいのに」

 

さらに、明らかに女性ものの洋服を見つけると、その関係をしつこく追及しました。

 

「ちゃんとした家庭の子なの? 紹介しなさい。私がちゃんと見てあげる」

 

ついに、悠くんは大きなため息をつき、こう言ったのです。

 

「母さん、僕はもう一生帰りません。子離れして、ほかのことに興味を持って、自分の人生を生きてください」

 

万里子さんは衝撃に言葉を失ったと言います。

 

「私がいなかったら、今の会社に就職できたかもわからないのに。たくさんお金もかけました。それなのに、あまりに酷いんじゃないでしょうか。私、何のために生きていけばいいかわかりません」

 

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