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父が溶かした退職金【上巻】・【下巻】
小林篤典(著)+ゴールドオンライン(編集)
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車中泊仕様の車で旅に出る
私は独立後、シニアライフデザインを専門とする講師として、キャリアや組織マネジメントに関する研修を中心に活動しています。
研修を通してこれから定年や役職定年を迎える会社員の皆さんのリアルな不安、苦労、期待などを聴く機会が多く、それを活かしたプログラムがクライアントである企業からは好評です。
同じように独立して活動するシニア世代の方々との関わりやつながりも広がり、多様な生き方に触れて刺激を得ています。
また、最近は仕事以外の時間を段階的に増やしています。2018年から家庭菜園を始め、2022年から2年間、埼玉県に畑付きのコテージを借りて2拠点居住を実践しました。
さらに2024年からは藤沢市の貸し農園で自然農法に挑戦中です。最近では70歳を目前にして車中泊仕様の車を相棒に旅に出たりしています。
自分の人生の可能性を求めて
60代からのセカンドキャリアにおいては、「貢献」の発想と「居場所」づくりが重要なのは間違いありません。
ただ、その先にはもう一つの大きな目標があると思います。それは自分の人生の可能性を追求することです。役職定年や定年はあくまで一つの区切りであり、その先にはまだまだ多くの時間があります。
人間誰しもいずれは人生の終わりを迎えますが、それがいつかは誰にも分かりません。それまでの間にできることはまだまだたくさんあります。
過去を振り返れば良かったことも悪かったこともあるでしょう。そこから勇気をもらったり、反省したりするのは大事なことですが、過ぎ去った時間は戻りません。
『論語』では「四十にして惑わず(不惑)。五十にして天命を知る(知命)」といいます。
しかし、孔子が生きた時代は今から2500年ほども前のこと。平均寿命は倍以上に延びているはずです。
とすれば、60歳はさしずめ「三十にして立つ(而立)」というタイミングなのかもしれません。そして、いろいろ迷いながら自分の人生の可能性を追求することが「不惑」や「知命」につながるのではないかと思います。
そうであるならば未来に目を向け、人生100年時代をどこまで楽しめるか、挑戦を続けていこうではありませんか。
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