(※画像はイメージです/PIXTA)

インフレの進行や地政学リスクの高まりなど、社会・経済環境が大きく変化するなか、老後の生活設計を不安に感じる人は少なくありません。物価上昇によって貯蓄や年金の実質的な価値が目減りする可能性が指摘される一方、日本では人口減少と高齢化による人手不足が進み、シニア世代の就労機会にも変化が生じています。本記事では、芳賀哲氏の著書『人生100年時代を明るく生きる 50代からのセカンドキャリア設計』(幻冬舎メディアコンサルティング)より一部を抜粋し、豊かなシニアライフを築いていく方法について解説します。

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割を食ってきた「団塊ジュニア世代」

今役職定年を迎えているのは「団塊ジュニア世代」の人たちです。具体的には1971年から1974年に生まれた方々で「第二次ベビーブーム世代」とも呼ばれ、2025年では51歳から54歳にあたります。

 

この世代は1990年代のバブル経済の崩壊や2000年前後の就職氷河期を経験してきました。

 

会社に入ってからも長引くデフレで新入社員がなかなか配属されず、部署ではずっと最年少。やっと管理職になったら、かつての上司が役職定年で年上部下として残っており扱いに苦労。

 

年功序列で給与が上がると思ったら、若手確保のため初任給などが引き上げられた割を食って昇給は抑制気味。そして今度は自分が役職定年です。さらに今の20代、30代と違ってこれまで転職など考えたことがなく、50代を過ぎてからほかの会社に移るなんて想像がつかないという人が多い印象です。

「自責」の発想でセカンドキャリア設計を

しかし、立ち止まっていても仕方ありません。医療の進歩などによって日本人の平均寿命は今後さらに延びていくと思われます。人生100年時代をどう生きていくかが問題です。

 

研修で50代の参加者に「いつまで働きたいですか」と聞くと、なかには「いやもういいよ、定年になったらのんびりしたい」と言う人もいます。

 

しかし、60歳から100歳まで40年、70歳からでも30年あります。その間ずっと「のんびり」しているというのは経済的にも家庭的にも本人の気持ちとしても難しいはずです。

 

また、65歳または企業によっては70歳まで再雇用制度で働けるとしても、その後のことをそのときになって考えていては間に合いません。

 

50代での役職定年、60歳での定年、65歳あるいは70歳での再雇用終了のそれぞれが自分のこれからの人生を選択するタイミングなのです。

 

同じ会社で仕事を続けるか、新たな勤め先に転職するか、独立起業するか、NPOなどで社会貢献活動するか、あるいは完全にリタイアして趣味に生きるか。

 

私は同じ会社でずっと働き、50代後半の役職定年を機に思い切って早期退職しました。そして今は独立系の講師をしており、あと10年はこの仕事を続けたいと考えています。人生の選択は50代以降でも1回どころか2回、3回とできます。

 

人生100年時代に自分自身で選択した豊かなシニアライフを送るため、早い段階から次のキャリア設計を進めることが大切です。
 

 

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※本連載は、芳賀哲氏の著書『人生100年時代を明るく生きる 50代からのセカンドキャリア設計』(幻冬舎メディアコンサルティング)より一部を抜粋し、解説します。

人生100年時代を明るく生きる 50代からのセカンドキャリア設計

人生100年時代を明るく生きる 50代からのセカンドキャリア設計

芳賀 哲

幻冬舎メディアコンサルティング

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