(※画像はイメージです/PIXTA)

2026年1月の金市場動向から、高騰を支える要因と今後の展望についてみていきましょう。なお、本稿はステート・ストリート・インベストメント・マネジメントの4名のストラテジストによる共同執筆です。

不確実性が高まるなか、金が株高の有力なヘッジに

米国株式と金がいずれも2026年の幕開けから史上最高値を試す展開にあるため、金はテールリスクに対するヘッジやマクロ・ポートフォリオ・オーバーレイの観点から引き続き恩恵を受けるとみられます。

 

S&P500指数が2025年3月/4月の水準でこう着する場合、当社は金価格が1オンス4,000~4,500ドルに達する可能性に警戒感を強めるでしょう。

 

しかしベンチマークの米国株価指数が7,000台に迫り、VIX指数が過去12ヵ月間の最低水準を試す展開にあるため※12、金は潜在的なボラティリティ上昇やリスクオフ・ショックへの備えとなる可能性があります。

 

実際、S&P500指数/金価格比率の1.6倍以下への低下は(パンデミック前の20年平均は約2.1~2.2倍)※13、金価格を下支えする構造的要因に加えて、投資家が依然として金を妥当な流動性ヘッジまたはドローダウン・ヘッジ手段とみなしている可能性を示唆しています。

 

これは米国の「政策サプライズ・リスク」によって、さらに増幅されている可能性があります。

 

トランプ2.0の「不確実性プレミアム」は、資産市場のボラティリティに常に反映されるとは限らないですが、金の資産配分を構造的に押し上げる要因です。

 

米国経済政策不確実性指数は、第二次トランプ政権下で平均400ポイント弱であるのに対し、オバマ政権(2009~2016年)では118、バイデン政権(2021~2024年)では132、第一次トランプ政権(2017~2020年)では139でした。トランプ2.0で地政学または政策レジーム(たとえば通商政策、防衛/外交政策、FRBの独立性など)が大きく転換する可能性には明らかに現実味があります。

 

こうした状況で最も確からしい確率分布の幅が大きく広がるにつれ、金を世界的な不確実性に対するヘッジ手段とみなす傾向は強まるでしょう。

 

[図表5]現物市場における構造的下支えとしての中央銀行の金需要★5

 

次ページ中央銀行による金購入が金価格を下支え

〈ご留意事項〉
本書は、投資の推奨や投資アドバイスを意図したものではなく、そのようなものとして依拠されるべきではありません。

本稿に示されている見解は2026年1月6日時点のSPDRゴールド戦略チームの見解であり、市場やその他の状況によって変わる場合があります。本資料には、将来の見通しと見なされる可能性のある記述が一部含まれています。その様な記述は、将来のパフォーマンスを保証するものではなく、実際の結果や展開はこれら予想とは大きく異なる場合がある点にご注意ください。

提供された情報は、投資助言に該当するものではなく、そのようなものとして依拠されるべきではありません。本情報は、有価証券の購入の勧誘または売却の申出とみなされるべきものではありません。本情報は、投資家の特定の投資目的、戦略、税務上の地位または投資期間を考慮したものではありません。ご自身の税務・財務アドバイザーにご相談ください。

ここで言及されている商標およびサービスマークは、それぞれの所有者の所有物です。第三者のデータ提供者は、データの正確性、完全性または適時性に関していかなる保証または表明も行わず、また、かかるデータの使用に関連するいかなる種類の損害に対しても責任を負いません。

当社の書面による明示的な同意なしに、本著作物の全部または一部を複製、複写もしくは送信し、または第三者に開示することはできません。

コモディティやコモディティ指数に連動した証券は、全体的な市場動向の変化や金利の変化、さらには天候、疾病、通商停止や政治的ないし規制的な展開、対象コモディティに係る投機者や裁定者の取引活動な ど、他の要因の影響を受けます。

コモディティへの投資は大きなリスクを伴うため、すべての投資家に適した投資対象ではありません。

過去の実績は、将来の投資成果を保証するものではありません。

本資料は、ステート・ストリート・インベストメント・マネジメントが作成したものをステート・ストリート・グローバル・アドバイザーズ株式会社が和訳したものです。内容については原文が優先されることをご了承下さい。

ステート・ストリート・グローバル・アドバイザーズ株式会社
金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第345号
加入協会:一般社団法人 日本投資顧問業協会、一般社団法人 投資信託協会、日本証券業協会

© 2026 State Street Corporation.
7620090.11.1.APAC.RTL Exp date:1/31/2027

〈注記〉
※1 Source: Bloomberg Financial L.P., SSIM, as of 12/31/2025
※2 Source: IIF, IMF, World Bank, SSIM estimates, as of 12/31/2025
※3 Source: IIF, SSIM, as of 12/31/2025
※4 Source: IIF, as of 12/31/2025
※5 Source: Bloomberg Financial L.P., as of 12/31/2025
※6 Source: Bloomberg Financial L.P., SSIM, as of 12/31/2025
※7 Source: Bloomberg Financial L.P., Federal Reserve Bank of St. Louis, and SSIM, as of 12/31/2025
※8 Source: Bloomberg Financial L.P., Federal Reserve Bank of St. Louis, and SSIM, as of 12/31/2025
※9 Source: Bloomberg Financial L.P., Federal Reserve Bank of St. Louis, and SSIM, as of 12/31/2025
※10 Source: Bloomberg Financial L.P., Federal Reserve Bank of St. Louis, and SSIM, as of 12/31/2025
※11 Source: Bloomberg Financial L.P., Federal Reserve Bank of St. Louis, and SSIM, as of 12/31/2025
※12 Source: Bloomberg Financial L.P., SSIM, as of 1/2/2026
※13 Source: Bloomberg Financial L.P., SSIM, as of 1/5/2026
※14 Source: World Gold Council, as of 10/31/2025
※15 Source: World Gold Council, as of 10/31/2025
※16 Source: World Gold Council, as of 12/31/2025
※17 Source: World Gold Council, as of 9/30/2025
※18 Source: World Gold Council, as of 12/31/2025
※19 Source: SSIM, World Gold Council, as of 12/31/2025
※20 Source: SSIM, as of 12/31/2025
※21 Source: SSIM, as of 12/31/2025

★1 出所:国際金融協会、国際通貨基金、世界銀行、ステート・ストリート・インベストメント・マネジメント。2025年12月31日時点

★2 出所:ブルームバーグ・ファイナンスL.P.、ステート・ストリート・インベストメント・マネジメント(1990年~2025年)

注:米国株式にはS&P500指数を、米国債券には投資適格の米ドル建て固定金利課税債券市場のパフォーマンスを測定するブルームバーグ米国総合指数を使用しています。金にはロンドン貴金属市場協会(LBMA)スポット価格終値、米ドルにはドル指数(DXY)を使用しています。

★3 出所:ブルームバーグ・フィナンシャルL.P.、セントルイス連邦準備銀行、ステート・ストリート・インベストメント・マネジメント。データは2025年12月31日時点

★4 出所:ベーカー・ブルーム・デイビス、ブルームバーグ・ファイナンスL.P.、ステート・ストリート・インベストメント・マネジメント。データは2026年1月5日時点

★5 出所:ワールド ゴールド カウンシル「金需要動向:2025年第3四半期」、ステート・ストリート・インベストメント・マネジメント データは2025年12月31日時点

★6 出所:ワールド ゴールド カウンシル、ステート・ストリート・インベストメント・マネジメント。データは2025年12月31日時点

〈用語集〉
中央銀行
一つの国または国家連合で用いられる通貨と信用の創造と分配を独立性を持って管理する金融機関。

COMEX
コモディティ(主に金、銀、銅、アルミニウム)の先物を取引する市場。

金のスポット価格
スポット市場における金の価格。国際的通貨コード「XAU」で表記される、1トロイオンス当たりの金価格。米ドル建て。

LBMA午後金価格(米ドル/オンス)
LBMA金価格はIBAが独立して管理し、価格算出のためのオークション・プラットフォームを提供していますが、知的所有権はLBMAに帰属します。プラットフォームは、電子的に取引および監査が可能で、証券監督者国際機構(IOSCO)の金融ベンチマークに関する原則に沿って設計されています。

実質金利
インフレ調整後の金利。物価上昇の影響を取り除くことで、真の借入れコストおよび投資による実際の利回りを反映します。

米連邦公開市場委員会(FOMC)
米連邦準備制度内にある委員会で、金融政策を決定します。

脱ドル化
各国が国際貿易、金融取引、外貨準備における米ドル依存を減らすプロセスで、多くの場合、その背景には地政学的動機、制裁リスク、自国通貨の主権確保の取り組みがあります。

カインドネスシリーズを展開するハウスリンクホームの「資料請求」詳細はこちらです
川柳コンテストの詳細はコチラです アパート経営オンラインはこちらです。 富裕層のためのセミナー情報、詳細はこちらです 富裕層のための会員組織「カメハメハ倶楽部」の詳細はこちらです オリックス銀行が展開する不動産投資情報サイト「manabu不動産投資」はこちらです 石福金属工業のお知らせ エンパワー2月5日セミナーへの誘導です 不動産小口化商品の情報サイト「不動産小口化商品ナビ」はこちらです 特設サイト「社長・院長のためのDXナビ」はこちらです 一人でも多くの読者に学びの場を提供する情報サイト「話題の本.com」はこちらです THE GOLD ONLINEへの広告掲載について、詳細はこちらです

人気記事ランキング

  • デイリー
  • 週間
  • 月間

メルマガ会員登録者の
ご案内

メルマガ会員限定記事をお読みいただける他、新着記事の一覧をメールで配信。カメハメハ倶楽部主催の各種セミナー案内等、知的武装をし、行動するための情報を厳選してお届けします。

メルマガ登録
会員向けセミナーの一覧