米国株式市場は引き続き堅調に推移しており、AI 関連投資や良好な企業業績を背景に、情報技術セクターが引き続き市場を牽引しています。一方で、セクター間のリターン格差(ディスパージョン)は高水準を維持しており、インデックス全体への投資だけでは捉えにくい投資機会も増えています。また、金融やヘルスケアなど一部セクターでも相対的に堅調な動きがみられており、市場内部では業績やバリュエーションに基づく選別色が強まっています。
情報技術セクター――AI 関連需要を背景に引き続き優位
情報技術セクターは、モメンタムおよび収益センチメントの両面で引き続き市場トップクラスの評価を維持しています。AI 関連投資やクラウド需要が追い風となり、業績見通しも良好な状況が続いています。
一方で、バリュエーションは依然として高水準にあり、セクター全体への投資というよりも、今後は銘柄やサブセクター単位での選別がより重要になる局面と考えられます。
金融・ヘルスケアセクター――業績見通し改善への期待が続く
金融セクターは堅調な経済環境や貸出拡大に加え、IPO や増資活動の活発化が追い風となっています。
また、ヘルスケアセクターは魅力的なバリュエーションに加え、2027 年に向けた利益成長期待や M&A 活発化への期待が引き続き支援材料となっています。景気減速局面への耐性と成長性を兼ね備えたセクターとして、投資家の注目が続いています。
コミュニケーション・サービスセクター――改善するファンダメンタルズに注目
今月のスコアカードでは、コミュニケーション・サービスセクターに注目しています。業績動向の改善を背景に収益センチメントが上向いている一方、バリュエーションは依然として比較的魅力的な水準にあります。
情報技術ほど注目度は高くないものの、今後市場リーダーシップが広がる局面では恩恵を受ける可能性があるセクターとして注目されます。
ステート・ストリート・インベストメント・マネジメント
セクター・スペシャリスト/ヴァイス・プレシデント
2025年11月にステート・ストリート・インベストメント・マネジメントに入社。機関投資家及びリテール向け営業活動を支援するセクター・スペシャリストチームの主要メンバーとして、投資、マーケティング、プロダクト、ガバナンス各チームと連携しながら、セクター戦略の国内におけるプレゼンス及びポジショニングの強化に取り組む。
ステート・ストリート入社以前は、モルガン・スタンレーMUFG証券で電子取引部門のシニアメンバーに従事。それ以前はバンク・オブ・アメリカ・メリルリンチ及びゴールドマン・サックス証券にて、クロスアセット製品における多様なトレーディング、セールス、リスク関連を歴任。
ボストンカレッジにてプレローを重点とした社会学の学士号を取得、その後、英国BPPロースクールにて法学を学ぶ。
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連載【ステート・ストリート・インベストメント・マネジメント】金・株式市場を徹底分析