インターンシップは人材不足に悩む中小企業を救う!?
長期インターン生を受け入れるようになって、経営者仲間からよくいわれることがあります。
「なぜ、若い学生を次から次に受け入れているんだ」
「時間やコストをかけてまで教育して偉いな」
このような発言からも分かるようにインターンシップ制度は普及しつつありますが、まだその役割や効果については気づいていない経営者が多いと感じます。
インターンシップを「アルバイトの延長」と捉えていたり、学生を単なる「雑用係」として考えたり、インターンシップという制度を「会社のイメージアップ」「社員教育の一環」「一時的な労働力の確保」と捉えられているのが現状です。
初めて長期インターンシップの話を聞いたときは私もそう思っていましたが、この4年間で実感しました。人材不足に悩む中小企業を救うのは長期インターンシップの学生たちです。
NPO法人等が学生と企業のマッチングを行う
そもそも私が長期インターンシップを知ったのは、2011年10月に名古屋で開催された異業種交流展示会に参加したのがきっかけです。当時は社員が自分の仕事だけで手一杯という状況だったので「人手さえあれば」と思いつつ、ブースの設置から資料を配ることまで私一人でやっていました。
そんな私に声をかけてきたのが、長期インターンシップのマッチングをしている岐阜県にあるNPO法人G-net(ジーネット)の担当者だったのです。彼の話を聞いて私は、長期インターンシップを利用することにしました。
私の会社が導入した当時は、まだ長期インターンシップはあまり知られていませんでした。しかし、最近の人材不足を反映して、今では数多くの企業が参入し、マッチングサービスやマッチングサイトなども増えています。
どんなサービスがいいのかは企業によって違いますが、NPO法人であれば行政のバックアップも受けており安心できるのではないかと思います。
今では長期インターンシップマッチングをしているNPOは多く存在していますが、対象が高校生というところもあるので、自社の目的に合っているか、バックアップ制度はどうなっているか、かかる費用はいくらかを確認して利用するといいでしょう。
[図表]期間ごとのインターンシップの特徴