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「ヤバい物件」だと知ってて紹介する業者も…
物件情報を見ても判別がつかないリスクで、賃貸契約に嫌がらせレベルの特約が付けられていることがあります。私が経験したのは大田区で好立地、100平米くらいの物件です。家賃も20万円と適正だったので、マイソク(物件情報チラシ)を見て判断し、申込みをしたところ、5ページ以上びっしりと記載された特約を送り付けられました。
特約の内容は想像しうる限りのリスクが羅列してあり、1回でも警察を呼ばれたら退居し、設備投資分は放棄という厳しいものです。とにかく、何かしら少しでもトラブルが起これば契約解除です。
しかし物件はかなりボロボロで、最低でも500万円くらいのリフォーム費用がかかりそうです。それは全部こちらが全責任を負ってリフォームする契約内容になっていました。
私の前に8人も手をあげていたにも関わらず、「生稲さん、何とか私のほうでねじこんで一番にしました!」と勧められ、いざ契約となったら、借手ばかりが圧倒的に不利となる契約内容だったのです(本来、こういった一方的に不利なものは法的に無効になりますが、気分的に嫌なので最終的には流しました)。
これまで申込みした中では、こうした「実は物件所有者がヤバい物件」の割合は1割ないくらいでしょうか。程度の問題はありますが、物件所有者が厄介なケースに加えて、隣人に問題のあるケースもあります。
物件所有者からすれば、高い家賃を払って貸したいのでしょうが、自分たちの利益に寄りすぎています。「家賃は欲しいし、リフォーム費用も出して欲しい。でも、問題を起こしたらすぐに出ていけ!」という強欲系です。
私のケースでは最初の交渉で業者から、「これ何とか押さえるから、先にお金を入れてくれ!」と頼まれました。しかし、お金を先に払うのは絶対にありえないので、「契約の内容が見えてからでないと先には進めません!」と突っぱねました。
しかし、これが初心者であれば業者に強く言われると、つい支払ってしまうかもしれません。多くの場合、不利なことは契約段階になってから発覚します。契約内容を見て辞退した場合、おそらく返金されないだろうと思います。つまり、泣き寝入りです。そうならないためにも、払う前に気づかなければいけません。
このように契約のリスクだけでなく、お金のリスクを背負うことも知っておいてください。時には賃貸契約と同時に、リフォームの手配も進めていることがあります。
特に民泊旅館系はリードタイム(所要期間)が長いため、契約の間にいろいろ手配を進めていこうとしがちです。そういったところで、この前払いのリスクを負ってしまうイメージです。
生稲 崇
不動産投資家・事業家
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