投機筋の円売りも一巡、ドル高円安に歯止め
代表的な投機筋のポジション・データであるCFTC(米商品先物取引委員会)統計は、いわゆる「シャットダウン」の影響で更新が遅れており、現在公表されているのは11月18日時点の結果までです。
これによると、円は3.1万枚の買い越し(米ドル売り越し)となっており、少なくともこのデータからはドル買い・円売りポジションへの傾斜は確認できません(図表4参照)。
ただし、11月にかけて円安が急拡大したことを踏まえると、この統計に反映されない投機筋がドル買い・円売りに傾斜していた可能性は十分に考えられます。
CFTC統計の投機筋ポジションは、主にヘッジファンドの取引を反映しているとみられます。実際、4月末には17万枚という過去最大規模の円買い越しとなり、10月に「高市円安」が急拡大する直前でも8万枚近い大幅な円買い越しが続いていました。
このことから、「高市円安」の急拡大局面では、ヘッジファンドなどが円買いポジションを処分する過程で円売りが広がり、米ドル高・円安を後押しした可能性があります。その後、11月中旬には円買い越しが3万枚まで縮小しました。
つまり、日米金利差縮小にもかかわらずドル高・円安をもたらした一因はヘッジファンドなどによる円買いポジション処分に伴う円売りがあり、それがほぼ一巡したことで、ドル高・円安も11月20日の157円台で一段落した――こうした見方も可能ではないでしょうか。

