(※写真はイメージです/PIXTA)

定年が視野に入る50代後半になると、多くの人が「老後資金」を意識し始めます。現役時代に一定の収入があっても、退職後は年金が主な収入源となり、家計の構造は大きく変わります。金融広報中央委員会『家計の金融行動に関する世論調査(2023年)』によると、60歳代の二人以上世帯の金融資産保有額の平均は2,026万円ですが、実際にはそれより少ない世帯も多く、資産状況には大きな差があります。定年が近づいて初めて「思っていたほど貯まっていない」と気づくケースも少なくありません。

堅実にやってきたつもりだったが…

「まさか、こんなに少ないとは思いませんでした」

 

そう振り返るのは、首都圏で働く会社員の佐藤さん(仮名・58歳)です。大手メーカーの関連会社に勤め、年収は約800万円。役職にも就いており、同世代の中では比較的安定した収入がある方だと感じていたといいます。

 

「浪費するタイプでもないですし、堅実にやってきたつもりでした」

 

毎月の小遣いは4万円。外での飲み会もそれほど多くなく、趣味も特別お金のかかるものではありません。家計の管理は妻が担っており、佐藤さん自身は細かい収支をあまり確認してこなかったといいます。

 

「だからこそ、ある程度は貯まっていると思っていたんです」

 

ある日、妻がこんな話を切り出しました。

 

「定年まであと少しだし、一度ちゃんと老後のお金を整理してみない?」

 

佐藤さんは軽い気持ちでうなずきました。退職金も出る予定ですし、これまで働いてきたのだから、老後資金もそれなりにあるだろうと考えていたのです。

 

その夜、夫婦で通帳や保険の資料をテーブルに広げました。

 

普通預金、定期預金、保険の解約返戻金などを一つずつ確認し、合計を出していきます。そして最後に数字をまとめたとき、佐藤さんは思わず黙り込みました。

 

「……これだけ?」

 

手元にある金融資産は、およそ1,000万円ほどでした。

 

住宅ローンはまだ少し残っており、子どもの大学進学などで貯蓄を取り崩してきたことも影響していました。それでも、これまでの収入を考えれば、もう少し残っているはずだと思っていたのです。

 

「通帳を見て、本当に言葉を失いました」

 

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