認知症患者が援助を受けながら共同生活を送る施設
問:認知症に特化したグループホームってどんなところ?
答:認知症のため、自宅で生活できない方だけが入居する施設です。
<グループホームとは>
グループホームという言葉を聞いたことがあるのではないでしょうか?正式には認知症対応型共同生活介護といいます。
認知症と診断された方が介護職員の援助を受けながら共同生活を送る施設です。特別養護老人ホームなどの大型施設に併設されているケースや、古い民家を活用しているケースなど、全国で1万2千カ所のグループホームがあります。
入居者同士が助け合って生活
5〜9名の入居者で1ユニット(生活単位)という少人数の施設で、入居者は食事や入浴などの支援を受けられるほか、機能訓練などを行います。
居室は基本的に個室ですが、台所、食堂、浴室は共同使用です。料理や掃除といった日常の家事を職員と一緒に行ったり、同じ入居者の車椅子を押したり、生活動作を手伝うなどお互いが助け合って生活しています。人は集団の中でなにかしらの役割を与えられると、できることが増え、認知症による混乱や不安を抑えてくれ、よい循環に繫がるという考えに基づいています。介護職員が24時間365日、切れ目なく見守ってくれます。
「他の入居者と共同生活が送れること」が入居の条件
ほかの入居者と共同生活が送れることが条件ですので、他人に暴言を吐いたり、暴力を振るう方は入居を断られることがあります。また認知症が悪化して共同生活に支障がきたすようになると退去を求められることがあります。
比較的心身状態が安定している方が入居するため、空きが出にくい現状があります。どのくらい待つのかメドが立ちにくいため、複数の施設に同時に申し込むことが必須です。
グループホームの特徴
●要支援2と要介護と判定された方が入居できる
●住民票のある自治体の施設に申し込める
●看取りに対応している施設は少ない