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セクター別への影響と投資戦略
不動産や金融株の投資家にとって、利下げ局面は資金調達コストの緩和や、住宅ローン・企業向け融資の拡大が期待できるため、本来は強気相場を形成しやすい環境です。しかし、現在の状況では、ガバナンス問題を巡る逆風が、そのバリュエーションの再評価の幅を制限する可能性があります。基礎的な金融環境は改善しつつも、不正に対する懸念がバリュエーション(株価評価)の上昇を抑え込む(マルチプルを抑制する)可能性があります。ガバナンス改革の進展という明確なシグナルが本格上昇のトリガーとなるでしょう。
マクロのボラティリティに対する耐性の高い国内消費関連やサービス業が、経済のレジリエンスを支える柱となります。一方で、汚職主導型の景気後退は、建設やインフラ関連銘柄に大きな打撃を与える可能性が高く、外部環境では、米国による新たな関税措置が、エレクトロニクスや農産物加工品など、輸出志向型のセクターに逆風をもたらすことが予想されます。
投資家は、経済成長のレンジが4.2%から6.5%に広がるという高い不確実性の中で、リアルタイムの経済指標を注視し、機動的にポートフォリオを調整する規律が求められます。BSPやFRBによる政策関連の発言一つひとつが市場のボラティリティを高めやすい局面であり、データに基づいた判断と、多角的な視点からのポートフォリオ分散を徹底することが、この「岐路」を乗り切るための最善の戦略と考えられます。
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