フィリピン株「バリュエーショントラップ」脱却の号砲…2026年、歴史的割安水準からの「再参入」の好機か?

1月19日週「最新・フィリピン」ニュース

フィリピン株「バリュエーショントラップ」脱却の号砲…2026年、歴史的割安水準からの「再参入」の好機か?
写真:PIXTA

フィリピンの株式市場は現在、歴史的な転換期を迎えています。長年「バリュエーショントラップ(割安放置状態)」を強いられてきた市場が、2026年には「再参入(Re-entry)」を検討すべき魅力的な対象へと変貌を遂げようとしています。一般社団法人フィリピン・アセットコンサルティングのエグゼクティブディレクター・家村均氏が現地大手ABキャピタル証券の最新レポートが示す2026年の市場を読み解く鍵を考察していきまます。

ゴールドオンライン新書最新刊、Amazonにて好評発売中! 

データで読み解く「日本経済」のリアル【エンタメ・スポーツ・事件編】
宅森昭吉(著)+ゴールドオンライン(編集)

データで読み解く「日本経済」のリアル【季節&気象・マインド・おもしろジンクス編】
宅森昭吉(著)+ゴールドオンライン(編集)

富裕層の資産承継と相続税 富裕層の相続戦略シリーズ【国内編】
八ツ尾順一(著)+ゴールドオンライン(編集)

 

シリーズ既刊本も好評発売中 → 紹介ページはコチラ!

 

不透明ながらも「正常化」がもたらす下支え

2026年のフィリピン経済をひと言で表すなら、「強い確信を欠きつつも、着実な安定化へ向かうプロセス」といえます。2025年の混乱を経て、経済のファンダメンタルズ(基礎条件)は明確な改善の兆しを見せています。

 

まず注目すべきはインフレの沈静化です。2025年に平均1.6%という低水準を記録した後、2026年は2.8%程度で推移する見通しです。これは中央銀行(BSP)の目標範囲内であり、過度な物価上昇が経済を阻害するリスクは限定的です。

 

GDP成長率は5.3%と予測され、2025年の減速からは回復しますが、過去の高成長期と比較すれば、慎重な数字といえます。 しかし、この「緩やかな回復」こそが重要です。過熱感を期待するのではなく、安定した収益基盤に基づく適正評価への修正が行われる土壌が整いつつあります。BSPによる利下げサイクルも継続する見込みであり、企業の資金調達コストを下げ、設備投資や消費を刺激する強力な推進力となるでしょう。

「バリュエーショントラップ」の正体とその解消

現在、フィリピン株価総合指数(PSEi)は、実績PERで10.5倍という歴史的な低水準にあります。これは過去5年間の平均値からマイナス1.4標準偏差も下に乖離しており、統計的に見て極めて割安な状態です。

 

なぜこれほど放置されているのでしょうか。レポートはその要因を「経済の脆弱性」ではなく、「政治的不透明感」と「外国勢の不在」にあると分析します。経済の基礎条件は改善しているものの、投資家心理が追いついていない「評価の不一致(ディスロケーション)」が起きているのです。

 

しかし、この乖離こそが好機となります。すでに最悪のシナリオは株価に織り込まれており、市場の信頼がわずかに回復するだけで、株価が大きく反発する「非対称な上昇余地」が生まれているからです。

収益成長が主導するシナリオ

ABキャピタルは、2026年のPSEiターゲットを「6,700ポイント」と設定しています。特筆すべきは、この目標値が「PERの拡大(期待先行の上昇)」を一切想定していない保守的なものである点です。 この目標は、2026年の予想EPS(1株当たり利益)成長率10.3%のみに基づいて算出されています。つまり、市場の評価尺度(PER)が現在の低水準のままでも、企業の稼ぐ力が回復すれば自然と到達できる数字なのです。

 

今後、外国人投資家が回帰し、PERが歴史的な平均値へ正常化(リレーティング)すれば、指数はさらなる上振れポテンシャルを秘めています。

 

次ページ2026年の投資戦略…質と感応度で選ぶ

※当記事は、情報提供を目的として、一般社団法人フィリピン・アセットコンサルティングが作成したものです。特定の株式の売買を推奨・勧誘するものではありません。
※当記事に基づいて取られた投資行動の結果については、一般社団法人フィリピン・アセットコンサルティング、幻冬舎グループは責任を負いません。
※当記事の比較するターゲット株価は、過去あるいは業界のバリュエーション、ディスカウントキャッシュフローなどを組み合わせてABキャピタル証券のプロアナリストが算出した株価を参考にしています。

カインドネスシリーズを展開するハウスリンクホームの「資料請求」詳細はこちらです
川柳コンテストの詳細はコチラです アパート経営オンラインはこちらです。 富裕層のためのセミナー情報、詳細はこちらです 富裕層のための会員組織「カメハメハ倶楽部」の詳細はこちらです オリックス銀行が展開する不動産投資情報サイト「manabu不動産投資」はこちらです 石福金属工業のお知らせ エンパワー2月5日セミナーへの誘導です 不動産小口化商品の情報サイト「不動産小口化商品ナビ」はこちらです 特設サイト「社長・院長のためのDXナビ」はこちらです 一人でも多くの読者に学びの場を提供する情報サイト「話題の本.com」はこちらです THE GOLD ONLINEへの広告掲載について、詳細はこちらです

人気記事ランキング

  • デイリー
  • 週間
  • 月間

メルマガ会員登録者の
ご案内

メルマガ会員限定記事をお読みいただける他、新着記事の一覧をメールで配信。カメハメハ倶楽部主催の各種セミナー案内等、知的武装をし、行動するための情報を厳選してお届けします。

メルマガ登録
会員向けセミナーの一覧