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街は“ゴーストタウン化”──厳しい移民取締りの影響
2025年6月以降、トランプ政権による不法移民の取り締まりが強化され、ヒスパニック系住民の多いロサンゼルスの地域では街の様子が一変しています。
教会への礼拝や買い物、仕事に出かける人が減り、かつて賑わっていた地域は“ゴーストタウン化”しています。この状況を受け、ロサンゼルスのMajor League Soccer(MLS)チームや女子サッカーチームは、移民支援を明確に打ち出しました。MLSチームは声明を発表し、女子サッカーチームは「Immigrant City Football Club」と書かれたTシャツを1万枚配布しました。
ドジャーズは沈黙、コミュニティに不信感
一方、ドジャーズはしばらく沈黙を続けており、ヒスパニック系住民の間には不満が広がっています。ドジャーズのファンの約40%はヒスパニック系住民ですが、支援表明は選手のエンリケ・ヘルナンデスの個人コメントのみとされています。
さらに今年4月には、ドジャーズがワールドシリーズ優勝を祝うためにトランプ大統領から招待を受け、ホワイトハウスを訪問しました。この行動も、ヒスパニック系コミュニティ内で不信感を増幅させ、ラジオ局では試合観戦のボイコット呼びかけが行われました。
試合前のスペイン語国家斉唱と寄付発表
6月の試合前には、ヒスパニック系歌手Nezzaがアメリカ国家をスペイン語で斉唱しました。
これを受け、ドジャーズは移民支援の声明を発表し、国外追放の影響を受けた家族に100万ドル(約1億5,000万円)を寄付すると表明しました。しかし、具体的な支援内容は未だ明らかになっておらず、コミュニティからは疑念の声も上がっています。
法的対立も浮上
ドジャーズの対応を問題視する動きもあります。
トランプ大統領の右腕であるスティーブン・ミラー氏が設立した非営利団体「America First Legal」は、ドジャーズが多様性や包括性を装いながら、ヒスパニック系住民に対して不当な差別を行い、市民権を侵害しているとして訴訟を起こしています。
ドジャーズの伝統と変化するファン層
歴史的にドジャーズは、多文化を受け入れるフランチャイズとして知られています。黒人メジャーリーガーの先駆者ジャッキー・ロビンソンや、1980年代のメキシコ出身投手フェルナンド・バレンスエラらが在籍していました。しかし現在、球場のファン層は大きく変化しています。ラテン系や白人の姿が目立ったかつてとは異なり、多くのアジア人ファンが大谷翔平のユニフォームを着て観戦する姿も目立ちます。
今年の観客動員数は創設以来初めて400万人を超え、大谷効果が顕著に表れています。選手給与合計は約3億5,000万ドル(約520億円)でMLB最高額に達し、2025年度のサラリーキャップ(2億4,100万ドル)を大幅に上回るため、Luxury Tax(ぜいたく税)は約1億5,600万ドル(約230億円)に達すると見込まれています。
ヒスパニック系コミュニティの複雑な心境
ニューヨーク・タイムズは、繁盛し高額な税金を支払うドジャーズが、熱心なヒスパニック系ファンが危機的状況にあるにもかかわらず、わずか100万ドルの支援しか表明していないことに、コミュニティの複雑な心境が反映されていると伝えています。
奥村 眞吾
税理士法人奥村会計事務所
代表
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