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結婚した長男・次男ともに、妻の両親と同居・近居へ
「〈こっちは大丈夫だから、心配するな〉〈自分の家族を第一に考えなさい〉と、父はいつもいってました…」
そういって目に涙を浮かべるのは、都内在住の会社員、山田健一さん(仮名/42歳)です。健一さんは30歳で結婚。妻側の両親の強い要望で同居となりました。妻は裕福な家庭のひとり娘で、娘をそばに置きたい妻側の両親が二世帯住宅を建てたのです。
その後、健一さんの2歳年下の弟の雄二さんも結婚。授かり婚だったため、都内にある妻の実家のすぐそばに賃貸マンションを借り、妻の両親のサポートを受けながらの結婚生活のスタートとなりました。
「実は、7年前に亡くなった私の母親は、嫁姑問題で大変つらい思いをしていました。だから両親は、子どもの結婚生活にはできる限り干渉しない、子どもの判断に任せる、というスタンスでした」
ちなみに、国土交通省の「今考える『住まい』のリテラシー」(2024年7月第1版)によると、既婚者とその親との「同居」は全体の約23%で、「近居」は約52%。全体的な傾向としては、介護などの理由から高齢世代ほど同居率が高くなるとのこと。
授かり婚をした弟の雄二さんのところに生まれたのは女の子。
「母親も初めての女の子でかわいかったのでしょう。ウキウキしながらベビー服などを選んでは送っていましたが、そのうち、控えるようになりました」
どうやら、雄二さんのお嫁さんに「いりません」と断られたようでした。その後、健一さんのところにも、女の子が2人誕生。しかし、母親からはことあるごとにお祝い金やお小遣いが送られてくるだけで、ベビー服や靴といったプレゼントはありませんでした。
孫の成長は、姑から送られてくるLINEで見守り…
「実家まで車で40分ぐらい。たまに孫の顔を見せたくても、妻が〈あなたの実家は、鳥を飼っていて不衛生〉といっていい顔をしないんです。母が飼っているセキセイインコが〈汚い〉と…」
たまに孫を連れて訪問しても長くて2時間程度の滞在。健一さん夫婦はともに会社員で多忙であり、横浜と東京という近距離のため、泊りがけという選択肢もありません。
「母と僕の姑はLINEを交換したようで、姑からは報告も兼ねて、土日のランチの外出や、軽井沢の別荘で過ごす夏休みの様子など、家族のイベントの報告をたまに送っていたようです。もっとも僕は、仕事でほとんど参加していませんが。孫の成長は、LINEの写真で見守っていたのでしょう」
