(※写真はイメージです/PIXTA)

少子高齢化が進むなか、親が住まなくなった“実家”の扱いに悩む人が増えています。固定資産税や維持費の負担を考えて売却を検討しても、「親がまだ生きている」「気持ちの整理がつかない」などの理由で、踏み切れないケースも少なくありません。しかし、築古の空き家がいつまでも放置されれば、倒壊リスクや資産価値の低下にもつながります。

「この家、もういらないよ」母の思わぬ一言

「お母さん、これからどこに住みたい?」

 

都内で働く会社員の村上恵子さん(仮名・52歳)は、実家の片づけをしていたとき、ふとそう尋ねました。父が亡くなって2年。築45年の実家には、80歳を迎えた母が一人で暮らしていました。

 

「もう、一人じゃ不安。あんたのところに近いところがいいなぁ」

 

思っていた以上に素直な返事に、恵子さんは驚いたといいます。そして数日後、母がぽつりとこう言ったのです。

 

「この家、売っていいよ。もう十分住んだし、誰も戻らないんでしょ?」

 

「本当に売っていいの?」と何度も確認しながらも、恵子さんの心には少しずつ“手放す覚悟”が芽生えていきました。

 

3人きょうだいのうち、誰も実家近くには住んでいません。年に数回帰省するだけで、リフォームして住むには費用がかかりすぎる。草取りや雨漏りの修繕など、今後の管理にも手が回らない。

 

「最初は“もったいない”“寂しい”という気持ちもありました。でも、母が前向きだったことと、“今ならまだ買い手がつくかもしれない”という不動産会社の話が背中を押してくれました」

 

実家は、最寄り駅から徒歩15分の住宅街にある木造戸建て。建物は古く、買い手が見つかるか不安でしたが、地元の不動産業者から「更地にして売却すれば、需要はありますよ」と言われたといいます。

 

「解体費用はかかるけれど、放っておいて資産価値が下がるより、今のうちに売った方がいいと考えました」

 

結果的に、建物解体後、土地として約1,800万円で売却が決定。そこから諸経費と解体費用を差し引いても、母の老後資金として十分な額が手元に残ったといいます。

 

【12/18(木) 『モンゴル不動産セミナー』開催】

坪単価70万円は東南アジアの半額!! 都心で600万円台から購入可能な新築マンション

次ページ「今なら売れる・壊せる」というタイミング
カインドネスシリーズを展開するハウスリンクホームの「資料請求」詳細はこちらです
川柳コンテストの詳細はコチラです アパート経営オンラインはこちらです。 富裕層のためのセミナー情報、詳細はこちらです 富裕層のための会員組織「カメハメハ倶楽部」の詳細はこちらです 不動産小口化商品の情報サイト「不動産小口化商品ナビ」はこちらです 特設サイト「社長・院長のためのDXナビ」はこちらです オリックス銀行が展開する不動産投資情報サイト「manabu不動産投資」はこちらです 一人でも多くの読者に学びの場を提供する情報サイト「話題の本.com」はこちらです THE GOLD ONLINEへの広告掲載について、詳細はこちらです

人気記事ランキング

  • デイリー
  • 週間
  • 月間

メルマガ会員登録者の
ご案内

メルマガ会員限定記事をお読みいただける他、新着記事の一覧をメールで配信。カメハメハ倶楽部主催の各種セミナー案内等、知的武装をし、行動するための情報を厳選してお届けします。

メルマガ登録