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石破首相の退陣に市場は歓喜
筆者が従前から批判してきたとおり、石破政権はなにひとつ実績を残せなかった。
日米関税交渉での赤沢氏の努力は認めるが、結果はほかの国と同水準の関税率だ。日本だけが特別待遇を勝ち取ったわけではなく、おそらく誰が交渉しても結果は似たり寄ったりだっただろう。及第点だが、日本の国運を賭された大臣として、当然の仕事をして最低限の成果を収めたに過ぎない。しかもそれは赤沢さんの努力であって、この間、本当の日本のリーダー(であったはずの)石破首相はなにをしていたか? なにもしていなかったのである。
参院選後の政局の混乱が「政治空白」だと批判を招いているが、実際は石破政権誕生以来のこの1年が丸々政治空白だった。なにもしない、止まっているというのは、AIの進化に代表されるこの現代において「後退している」に等しい時間の流れである。
日本の社会と経済にそんな閉塞感・停滞感をもたらした政権がやっと終わる。それが参院選の与党敗北で決定的になった。それを市場は歓喜したのである。その証が1年間、更新できなかった最高値を1年ぶりに更新したことである。
