参院選は“与党過半数割れ”…「政治不安」による〈円売り〉は続くのか?今週の予想レンジ〈146~151円〉の根拠【国際金融アナリストが解説】

7月22日~7月28日の「FX投資戦略」ポイント

参院選は“与党過半数割れ”…「政治不安」による〈円売り〉は続くのか?今週の予想レンジ〈146~151円〉の根拠【国際金融アナリストが解説】
(※画像はイメージです/PIXTA)

参院選を理由とした政治不安や財政赤字拡大懸念から、一時149円台にまで上昇した先週の米ドル/円。蓋を開けてみれば連立与党の過半数割れとなりましたが、この「政治不安」に起因した「円売り」は今後も続くのでしょうか。今週のドル円相場の動きについて、マネックス証券チーフFXコンサルタント・吉田恒氏が予想します。

「円売り」を引き起こした“もう1つの要因”

もしも財政赤字拡大を懸念した日本からの資金流出ということであれば、円安だけではなく株安にもなりそうです。しかし、最近にかけての日本株は上値の重い展開が続いたものの、必ずしも大きく下落したわけではありませんでした(図表4参照)。

 

したがって、先週にかけての米ドル高・円安は、政治不安に起因する円売りではないように思います。

 

出所:リフィニティブ社データよりマネックス証券が作成
[図表4]米ドル/円と日経平均(2025年6月~) 出所:リフィニティブ社データよりマネックス証券が作成

 

ヘッジファンドの取引を反映するCFTC(米商品先物取引委員会)統計の投機筋の円ポジションは、買い越しが一時17万枚以上と空前の規模に拡大しましたが、6月以降は縮小傾向が続き、先週は10万枚まで縮小しました(図表5参照)。

 

出所:リフィニティブ社データよりマネックス証券が作成
[図表5]米ドル/円とCFTC統計の投機筋の円ポジション(2025年1月~) 出所:リフィニティブ社データよりマネックス証券が作成

 

したがって、先週149円台まで米ドル高・円安となった背景は、このような“買われ過ぎ”修正にともなう円売り、米ドルの買い戻しが米ドル/円を下支えするなかで、日本の参院選の結果を受けた政局不安などを手がかりに米ドル買い・円売りを試す動きが続いたというのが、基本的な見方でしょう。

 

米ドル/円は、4月のいわゆる「関税ショック」以降、142~146円をコアレンジとした展開が2ヵ月以上と長く続きました。しかし、先々週それを“上放れ”ました(図表6参照)。

 

この結果、テクニカルに米ドル上値、円下値を試しやすい状況となっており、そういったなかで日本の政治要因が材料視されたということではないでしょうか。

 

出所:マネックストレーダーFX
[図表6]米ドル/円の週足チャート(2025年1月~) 出所:マネックストレーダーFX

 

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