「妻と合わせて年金月20万円」73歳元サラリーマン、“神童”の孫が「超名門私立中高一貫校」に合格。お祭り騒ぎも…2年後、孫からの「破壊的なひと言」に呆然【FPの助言】

「妻と合わせて年金月20万円」73歳元サラリーマン、“神童”の孫が「超名門私立中高一貫校」に合格。お祭り騒ぎも…2年後、孫からの「破壊的なひと言」に呆然【FPの助言】
(※写真はイメージです/PIXTA)

将来への不確実性が増す現代において、子どもに質の高い教育を受けさせたいと願う親心・祖父母心は当然でしょう。しかし質の高い教育には、相応の経済的負担が伴うのが現実です。本記事では斉藤さん(仮名)の事例とともに教育資金が老後設計に与える影響について、FP相談ねっと・認定FPの小川洋平氏が解説します。

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言い争いに口を挟んだ孫

今日も息子夫婦が斉藤さん夫婦のもとへお金の無心にやってきました。しかし次第に息子夫婦と口論になり、それを見ていた翔太くんが口を開きました。

 

「お父さんも、お母さんも、おじいちゃんも、おばあちゃんも喜んでくれるから頑張って勉強したのに! それなのになんでいつもケンカしてるの? だったらやめちゃえばいいでしょ」

 

時が一瞬止まったように感じました。一雄さんはあわててなだめようとしましたが、翔太くんは友達の家へ行き、その日は帰りませんでした。

教育費と家計管理

今回の斉藤さんのケースですが、まずお孫さんの本当の望みを聞かず、家族の期待で名門校に行かせてしまったことは問題でしょう。いかに学力が高く名門校に入れると思っても、周りがそれを強く推してしまうと子どもは自分の意志と異なっていてもそれに従ってしまうこともあります。

 

そうはいってもまだ幼い子に自分の意志を明示できるか、正しい判断ができるかと疑問を感じる人も少なくないでしょう。そのため、親が我が子の将来を考え、環境のよい私立の名門校に通わせて人生の土台作りの手助けをするという選択肢があると思います。それ自体は素晴らしい考えです。しかし、我が子の人生を考えるのであれば、自身の人生の計画も油断なく立てるべきです。

 

入学前に親である息子夫婦が学費を無理なく払っていけるのかをまず試算し、少なくとも学費のことで争いとなるような状況を避けるようにすべきでしょう。どの程度学費が掛かるかは事前にわかるはずです。

 

事前にシミュレーションしてみて、もし問題があればほかのコストを見直しして学費を捻出できる余裕を増やしたり、祖父母の立場からはいくらまでならば援助してあげても問題ないかなどについて話し合ったり、そうした事前準備をしておかなければなりません。本事例においては、準備があまりにも不足していたというほかありません。

 

また、今後高校、大学に進学するにあたり、さらに支出は増えてきます。私立大学に自宅外から通わせるとなると4年間で1,000万円程度を目安として考えておく必要があり、早い段階から計画を立てることで選択肢も広がるでしょう。

 

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