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「資産3億円」、貯金し過ぎた夫婦の後悔
岸田博之さん(仮名/70歳)は妻の美佐子さん(仮名/68歳)と都内で二人暮らしをしています。岸田さんは定年まで大企業の役員を務め、妻の美佐子さんも教員として定年まで勤務し、退職金とこれまでの節約生活の成果として、資産はなんと合計3億円を超えていました。
公的年金は2人合わせて月28万円で住宅ローンもすでに完済、子供たちも独立しており、文字どおり何不自由のない老後のはずでした。
岸田さんは自身の親の介護経験から、「子供に迷惑をかけないように」と考え、贅沢はせず、趣味や旅行を我慢し、貯蓄に回してきました。加えて、近年の「老後の自助努力」が叫ばれる風潮。「老後のために貯めなさい」「年金だけじゃ足りないよ」そんな言葉が岸田さんの財布のひもをさらに固くし、退職金もそのまま資産運用へ。コツコツと積み上げた結果が資産3億円でした。
しかし、そんな潤沢な資産を持つ岸田さんにも“お金の悩み”がありました。
信頼していた証券マンの裏切りからの人間不信と相続税への不安
岸田さんには現役のころから付き合いのある証券会社の営業マンがいました。3億円の資産を手にすることができたのも、彼から勧められた商品を買っていたことも一因でした。しかし、そんな営業マンから勧められた仕組債で3,000万円が0円になるようなことがあったのです。
仕組債とは、デリバティブ(金融派生商品)を利用し、一般的な債券よりも高い利益を安定的に得られる一方で、対象となる株式などの資産価格が一定の範囲を超えた際には大きく損をすることもある複雑な金融商品です。理解できたつもりではあったものの、担当者が勧めるのだからと購入した結果、3,000万円はほとんど価値を失ってしまいました。
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