日本の不動産を爆買いする6つの巨大ファンド
6つの巨大ファンド(世界的に超有名)が、「日本の不動産は買いだ!」と判断して、実際に不動産を爆買いしています。
外国資本による日本国内不動産の購入額は2024年下期に約1.6兆円と前年同期比「8割」増。2024年通年では約2.2兆円(ニッセイ基礎研究所より)。
1.「PAG」(アジア系ファンド)
「1兆900億円」を日本の不動産に投資するビッグニュースが!
PAG社長は、日本の不動産市場に多額の資金を投じる理由を「日本の金利水準は依然低く、不動産のバリュエーション(価値評価)の面でも非常に魅力的な市場だ」「円が変動する可能性はあるが、日本は他の市場に比べて安定している」と述べました。
大型の商業不動産のほかに、数十億円規模の集合住宅(マンション)やオフィスなどにも投資する方針を示しました。
※出典:アジア系ファンドのPAG、日本の不動産に1兆円投資(日本経済新聞)
2.「ゴールドマン・サックス」
世界トップクラスの投資会社のゴールドマン・サックスは毎年、日本の不動産を買い続けています(双日とパートナー)。驚くことに商業ビルや大型施設ではなく、住宅用です。
つまり、我々が住む用のマンション等に投資をしています。投資額は2500億円。日本の不動産(住宅用マンション)は投資対効果が優れている! という判断です。
※出典:ゴールドマンと双日、住宅に年400億円投資 改装後に売却(日本経済新聞)
※出典:ゴールドマンが日本の不動産投資を倍増、2500億円規模に-関係者(Bloomberg)
3.「ブラックストーン」(投資会社)
京都のホテルなど8物件を近鉄GHDから買収。2024年12月に西武ホールディングス(HD)の関連会社から、「東京ガーデンテラス紀尾井町」(東京・千代田)を約4000億円で取得。
※[出典]西武HD、赤プリ跡地ビル4000億円で売却 業績も上方修正(日本経済新聞)
4.「GIC」(シンガポール 政府系投資会社)
港区のホテルなど31物件を西部HDから買収。約1500億円。
※[出典]西武HD、ホテルなど30施設売却 外資系に1500億円規模(日本経済新聞)
5.「KKR」(投資会社)
2024年に、民事再生手続き中の不動産会社ユニゾホールディングス系のホテル14軒を買収。
※[出典]KKR、ユニゾ系ホテル14軒買収 改装後に新ブランド展開(日本経済新聞)
6.「ガウ・キャピタル・パートナーズ」(香港系ファンド)
今後2年で過去2年間の6倍超となる最大5000億円強を投じる方針。
※[出典]外資が不動産買い攻勢 ドル建て価格、円安で低水準(日本経済新聞)
上記6つ以外にも、日本の不動産を爆買いしているファンド/投資家は他にも無数にいます。
海外の富裕層や投資家は、億単位の購入を積極的に行っています。もちろん「現金購入」の速いスピード感。日本人がローン審査をしている間に、「海外の現金勢に横取りされる」は、好立地の人気不動産あるあるです。
著者:南 祐貴(セカニチ)
Koru-workers株式会社 代表取締役
イラスト:ゆん
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