老後は妻と共に鉄道旅行を…資産1,700万円、年金見込額月20万円の63歳会社員「リタイアまで3年」と踏ん張っていたが…長年の夢が瞬時に遠のき涙目。原因は26歳・愛娘の“とんでもない告白”

都内で働く娘（26歳）の「とんでもない告白」

ある日、Aさんの娘（26歳）が家に戻ってきました。Aさんには2人の子どもがおり、長男は海外で働き、娘は大学卒業とともに都内に移り住み、一人暮らしをしながら会社員をしています。

学生時代から家族より友人との付き合いを重視していた娘が、お正月でもない時期に帰省することは珍しかったため、驚きつつも喜んだAさんと妻。おいしい料理とケーキを用意して出迎えたのですが、娘から驚くべき告白が。

「総額500万円ぐらいの返済がある。金額が大きくなりすぎて怖くてしかたがない。助けてほしい……」

話を聞くと、最初は同僚の女性たちに見劣りしないようにという焦りから始まったのだといいます。職場は名の通った企業で、配属された部署は広報・PR部門。華やかな社員が多く、洋服やメイク、髪の毛などに気を配り、お金を使う必要があったのだそう。

しかし、次第に「ボーナスが出たからご褒美」「今期の新作を1つぐらいは持っていなきゃ」と高級ブランドのバッグやアクセサリーを購入するなどエスカレート。SNSで流れてくるインフルエンサーに影響され、買い物が止まらない状態になったといいます。

もちろん一括で購入するのは難しく、リボ払いやキャッシングを利用。クレジットカードは6枚を使い分けているとのこと。今では返済が月10万円以上になり、返済をすると生活費や買い物にお金を回せないため、また借りる……という自転車操業に陥っていると話しました。

「自分に自信がなくて、つい買い物をしてしまう。高いものや新しいものを持っていると、一瞬コンプレックスがなくなるから、やめられなくて」

そんな事態になっているとは、まったく気づけなかったAさん。娘の家に行ったのは、一人暮らしを始めた当初の一度切りで、たまに上京しても「部屋が汚いから」と入れてくれなかったからです。

しかし、弱り切った娘を見て、強く怒ることはできなかったAさん。結局、借りているお金をいったん完済すべく、立て替えることに。娘には身の丈に合わない生活になってしまうなら、地元に戻って仕事を探したほうがいいのではないかと諭したといいます。

「老後の計画は丸つぶれ。65歳以降もしばらくは週5日で働きますよ。悲しいですが、我が子は何より大切だから、恨み切れませんね」