老後不安が広がる日本だが…その実態は?
少子高齢化が進み、円安・物価上昇などの影響で「貧しい日本」に悲観的な空気感が広まっています。老後不安の声も多く聞かれますが、実態はどうなのでしょうか。ここでは単身世帯に絞ってデータを見ていきましょう。
金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査2023年」(単身世帯調査)によると、老後生活への心配について、以下のような回答になっています。
また、上記の質問を時系列で見てみると、2014年には「それほど心配していない」は50.9%と過半数を超えていましたが、2023年では45.3%と5.6ポイント減っています。「多少心配である」は32.8%から32.6%とほぼ同率ですが、「非常に心配である」は16.2%から22.1%と5.9ポイント上昇しています。
このデータからは、老後への不安が増していることが読み取れます。では、なぜ老後が不安なのでしょうか?
理由として最も多いのが「十分な金融資産がないから」の69.6%で、2番目が「年金や保険が十分でないから」の50.1%。3番目が「生活の見通しが立たないほど物価が上昇することがあり得ると考えられるから」で34.7%です。
金融資産がなかなか作れず、将来受け取れる年金も足りず、物価上昇が続く懸念もあるとくれば、老後に不安を感じても仕方ないといえるのかもしれません。
ただし、老後生活について「それほど心配していない」も45%ほどいます。「老後に不安を感じること」と「実際に老後資金が足りないこと」は必ずしもイコールではありません。
いくら資産があっても不安な人は不安ですし、お金がなくても楽観的な人もいます。ですが、年金額を知らないまま楽観的でいる場合は注意が必要です。
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