二家族の「お金がない」には大きな違いが
お金がないと嘘をつかれていたのか。一瞬苛立ちと妬みを覚えた田中さんでしたが、「うちは家を買うなんてとてもじゃないけど無理だ」と伝えると、三木さんは「自分も涙ぐましい努力をしてる」と打ち明けたのです。
三木さんは、貯めるお金を考慮した上で「お金がない」と話していた。一方で、田中さんはお金を使い切ったうえで「お金がない」と話していた。そこに違いがありました。
三木さんは、買い物は底値でポイントが一番貯まる方法を調べてから。結婚してから自分の洋服はリサイクルショップでしか買っておらず、誰かと飲むのは月に1回程度に厳選。夫婦で工夫し、できる節約はなんでもやっているといいます。
SNSではそれなりに華やかな生活に見えましたが、「いいところを切り取って妻が載せてるだけ。たまに海外に行っても格安貧乏旅行だし、ディズニーだって高すぎて最近じゃなかなか行けないよ。休みの日で一番多いのは、弁当を持って近くの公園にピクニックなんだ」と笑う三木さん。
一方の田中さんも節約を意識しないわけではありませんでしたが、結果として上辺だけのものでした。
SNSなどで見る同世代ファミリーの暮らしぶりを見て「それが普通の生活」だと勘違い。休日は大型ショッピングモールに出かけて外食し、子どもや自分たちの服や雑貨、おもちゃを買い込んで帰る日々。レジャー施設にも頻繁に出かけるなど、お金を使い続けていました。
そうした積み重ねで、いつしか二家族の貯金に大きな差がついていたのです。
これをきっかけに、田中さんと妻はお金の使い方を見直し。SNSの更新頻度を落とし、友人・知人の投稿を見ても「これに載っていることがすべてではない」と比較しないようになったといいます。
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