世帯年収も世帯構成も同じなのに、貯金に大差…一体なぜ
田中義也さん(仮名・38歳)は、都内の企業の会社員。自身の年収は650万円、パートで働く妻の年収は100万円ほど。小学校低学年の、年子の子ども2人を育てながら暮らしています。
そんな田中さん夫婦には悩みが。普通に生活しているつもりなのに、お金が一向に貯まらないのです。貯金はわずか80万円。心もとない金額ですが、子どもを育てていればどこの家だって似たようなものだと考えていました。
しかし、そんな田中さんを驚かせることが起きます。同じ会社の三木卓也さん(仮名・38歳)とお酒を飲んでいるときに、「頭金が貯まったから家を買うことにしたんだ、これからは飲みに行くのをもっと減らさなきゃ」と告げられたのです。
同じ年で同期の仲ということもあり、お互いの収入をだいたい把握していた2人。収入は同程度、三木さんの妻もパート、結婚は10年ほど前で、子どもが2人であることまで同じでした。
「参考にしたいんだけど頭金ってどれぐらい用意するの? もしかして親に援助してもらったのか?」
「うちは1,000万円。援助なんて1円もないよ、実家は貧乏だし」
冷静を装いましたが、1,000万円を貯めたという告白に衝撃を受けた田中さん。細かな家計事情について話すことはなかったものの、田中さんと三木さんは飲むたびに「お金がなくて困るよな」と、笑って話していたのに、一体なぜなのか……。
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