「どうやって暮らしていけばいいんだ」絶叫のワケ
妻の葬儀を小さく終えた後、隆さんは友人に「いや、やばいよ。まりこの稼ぎがなかったら……」とボヤいたそう。それに対し、すぐにお金の心配をする隆さんを咎めつつ、「遺族年金っていうのがあるんじゃないの」と話したそう。
それを聞いた隆さんは、妻の分の年金はもちろん遺族である自分が引き継ぐことになる。さっそく手続きをしなくてはと、年金事務所を訪れたのです。
ところが、年金事務所で伝えられたのは、隆さんは遺族年金の対象外で、1円も受け取れないという事実でした。
隆さんは、現在53歳で子どもがいません。そのため遺族基礎年金・遺族厚生年金どちらの受給要件も満たしていないというのです。
あまりのことに呆然とする隆さん。年金事務所を出た後、思わず「どうやって暮らしていけばいいんだ」と叫びました。
妻の会社員時代の退職金・貯金の残りが500万円ほどありますが、それと年130万円の自分の年収だけで生きていけるわけもなく……。
当然「もっと働く」という選択肢しかありませんが、非正規雇用の時期が長いことから、ハローワークでの仕事探しも難航しているとか。