人のためにお金を使いたくない…貯蓄魔の中尾さん
中尾義人さん(仮名・76歳)は30代の時に購入したマンションで一人暮らし。65歳の時に長年勤めた日用品メーカーを退職しました。
年金は月あたり16万円、資産は貯金・株や投資信託の運用益・退職金の残りも含めて6,200万円。老後の生活が厳しいと嘆く人も少なくない中、お金の心配など一切ない生活です。
しかし、中尾さんは「金だけあってもしょうがない」としみじみ言います。それにはこんな事情がありました。
中尾さんには兄と妹がおり、5人家族で暮らしていました。経済的に豊かとはいえない家庭で、お金のことで争う親を見るたびに、将来はお金に困ることのない人生を歩みたいと思ったといいます。
そんな中尾さんは、高校を卒業と同時に上京・独り立ちし、就職しました。努力の甲斐あって順調に昇進。給与も上がっていきました。
しかし、中尾さんには「人のためにお金を使えない」という一面がありました。貧しい時代からくるものなのか、人におごったり、少し多くお金を出したり、プレゼントをしたり……そういったことを損だと思うタイプだったのです。
同僚の結婚式に呼ばれたときには、周囲が3万円を包んでいたところ自分は2万円。周囲が引いているのを肌に感じつつも「マナー違反ではない」と一蹴。一方で、無料で物をもらったり、何かを安く手に入れたりすることは大好きです。
飲み会や遊び、買い物でお金を使う同年代を横目に、普通よりもずっと早いペースで貯金が増えていった中尾さん。それがなにより快感でした。
そして「捨て金の賃貸より資産になるマイホーム」という考えで30代でマンションも購入。その際、頭金を1,000万円入れて手元の資産が減ったことで、一層お金を貯めることに夢中になりました。
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