どうやって暮らしていくんだよ!…年金月12万円の66歳妻が浴室事故で急逝。遺された夫が年金事務所立ち寄り後、怒りをぶちまけた「まさかの事実」

どうやって暮らしていくんだよ!…年金月12万円の66歳妻が浴室事故で急逝。遺された夫が年金事務所立ち寄り後、怒りをぶちまけた「まさかの事実」
(※写真はイメージです/PIXTA)

「頼れる姉さん女房に甘えん坊の夫」という組み合わせで、うまくいっている夫婦は数えきれないほどいるでしょう。今や10歳以上年齢差があるカップルもめずらしくなく、「女性の方が長生きするからちょうどいい」という話を聞くこともあります。しかし、日本の年金制度においては、年下の夫が注意すべき落とし穴があります。

妻の死去で悲しみと共にお金の問題に直面

松田まりこさん(仮名・66歳)と隆さん(仮名・53歳)は結婚10年目。隆さんが43歳のときに趣味の麻雀を通じて知り合いました。

 

まりこさんと隆さんは年齢差13歳。出会った時にまりこさんは56歳でしたが、40代に見えるほどの若々しさ。人生経験が豊富で頼れるまりこさんと、すぐに結婚することに決めました。

 

しかし、2人に思いもよらない別離が訪れます。まりこさんが浴室で転倒し、打ちどころが悪く脳挫傷により急逝したのです。

 

隆さんは悲しみましたが、それと同時にお金の事が心配になりました。というのも、松田家の家計を主に支えていたのは、まりこさんだったからです。

 

まりこさんは65歳まで会社員として働き退職。その後は近所のスーパーで週5日働いていました。

 

一方の隆さんは、まりこさんと結婚した後しばらくして仕事を辞め、倉庫のアルバイトで週3日ほどしか働かない生活を続けていました。退職理由は病気などではなく、「仕事のノルマが辛い」「上司がうるさい」といったものです。

 

しかし、まりこさんは甘えてくる年下夫を「自分が面倒を見なければ」と思っていたようです。その優しさに甘えた隆さんは、まりこさんが年金受給者になってもなお彼女に頼り、自分は疲れない程度の労働しかしなかったのです。

 

まりこさんの年金は月12万円強、年150万円ほど。これに週5日・8時間のアルバイトで年190万円ほど稼ぎ、年収は340万円ほどでした。

 

これに隆さんの収入が年130万円程度で、世帯年収は470万円ほど。地方都市で2人暮らし、小さなアパートで暮らすには不足はなく、質素に暮らしてきました。

 

しかし、まりこさんの死去で状況は一変。まりこさんのパート収入はもちろんゼロ。あとは彼女の貯金と年金を残すのみになったのです。

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