(写真はイメージです/PIXTA)

「会社四季報」は全上場企業を網羅した投資情報に加え、業績予想等の独自情報も掲載される、多くの投資家にとってバイブル的存在です。本記事では、伊藤亮太氏『図解即戦力 資産の運用と投資のキホンがこれ1冊でしっかりわかる教科書』(技術評論社)から一部を抜粋・再編集し、会社四季報の基本の見方から割安株の探し方まで、詳しく解説します。

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予想PER(株価収益率)が実績PERよりも低いかどうかを検証

会社四季報を投資のバイブルとして愛読している人は少なくありません。会社四季報には、各企業のPERやPBRなどの株価指標が記載されています。

 

PERとは、株価収益率のことを指し、株価を1株あたりの利益で割って算出します。一般的に、PERの値が低いほど割安、高いほど割高と判断されます。ただし、業種ごとに水準は異なるほか、同じ企業でも過去の水準と比較してどうかなどを検討する必要があります。

 

会社四季報のページには、チャートの部分の隣に予想PERと実績PERがあります。予想PERが実績PERの安値平均と近い場合は割安水準かもしれないと判断できます。日本取引所グループ「規模別・業種別PER・PBR(連結・単体)一覧」では、業種別のPERが確認できますので、同業他社と比べて割安かどうかを判断する1つの目安とするとよいでしょう。

PBRが1.2倍以下で探していく

PBRとは、株価純資産倍率のことを指します。株価を1株あたり純資産(総資産から負債を抜いた額)で割って算出します。一般的にPBRが1倍を割れていると、企業が解散した場合に受け取ることができる資産価値のほうが株価よりも高いことを意味するため、割安と判断されます。

 

ただし、昨今では東京証券取引所の再編にともなう改革もあり、PBRが1倍を超える企業も増加していることから、PBRが1.2倍以下を目安に探すとよいでしょう。会社四季報では、実績PERの下の部分にPBRの記載があります。

 

なお、1つの株価指標のみで企業を選別するのではなく、PER、PBRなど複数の投資指標をもとに、総合的に見て割安かどうかを判断していくことが望ましいと言えます。

 

● PER は過去の水準、同業者の水準と比較する

● PBR は1.2 倍以下を目安に割安かどうか検討する

 

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※本連載は伊藤亮太氏『図解即戦力 資産の運用と投資のキホンがこれ1冊でしっかりわかる教科書』(技術評論社)から一部を抜粋・再編集したものです。

図解即戦力 資産の運用と投資のキホンがこれ一冊でしっかりわかる教科書

図解即戦力 資産の運用と投資のキホンがこれ一冊でしっかりわかる教科書

伊藤 亮太

技術評論社

「いちばんやさしいマネーのトリセツ」資産運用の方法や考え方、投資のきほんをまるごと理解!! ニッポンもいよいよインフレ基調。お金(現金)の価値が今後、下がっていくことが予想されます。自身や家族の生活と未来を守る…

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