(写真はイメージです/PIXTA)

「会社四季報」は全上場企業を網羅した投資情報に加え、業績予想等の独自情報も掲載される、多くの投資家にとってバイブル的存在です。本記事では、伊藤亮太氏『図解即戦力 資産の運用と投資のキホンがこれ1冊でしっかりわかる教科書』(技術評論社)から一部を抜粋・再編集し、会社四季報の基本の見方から割安株の探し方まで、詳しく解説します。

予想配当利回りが3%以上のものから探す

東京証券取引所の改革に基づき、配当を引き上げる企業が増加しています。配当は、株主還元の1つであり、高成長を遂げる企業よりも経営が安定している企業のほうが高配当を出すケースが多いです。

 

それでは、どの程度配当を出す企業が魅力的であると考えられるでしょうか。明確な定義はないものの、年間の予想配当利回りが3%以上あると配当の面から見て魅力的な企業と考えることができます。

 

予想配当利回りは、会社四季報の下段中央あたりに記載されています。企業によっては年1回、2回、4回と配当を出す回数はさまざまです。3月決算ばかりを対象とするのではなく、ほかの月の決算期の企業にも投資することで1年を通して配当金を受け取れる体制にすると配当金生活を楽しめます。

配当金が今後も増加しそうな企業に注目する

予想配当利回りとあわせて確認したいのが配当予想です。会社四季報では下段中央あたりに【配当】予想が、隣の【1株配】に1年度における1株あたりの配当額が示されています。

 

【配当】では、いつ保有すれば配当金が出るのかがわかるほか、【1株配】には今後の予想金額も記載されています。仮に予想金額が増加する見込みなら、継続して保有することで配当が増加する可能性があり、配当利回りも上がります。配当収入を得たい人は、【1株配】が継続して増加しそうな企業を狙うとよいでしょう。

 

なお、配当は必ず支払われるわけではありません。業績悪化などの理由により、配当が支払われなくなることもありますので、少なくとも3カ月~半年に1回程度は会社四季報などで企業業績を確認し、業績に問題がないかどうか把握しておきましょう。

 

● 複数の企業かつ決算期を分けることで、配当金生活を楽しむ

● 今後も配当が増えそうな企業をもとに投資対象を決めていく

 

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※本連載は伊藤亮太氏『図解即戦力 資産の運用と投資のキホンがこれ1冊でしっかりわかる教科書』(技術評論社)から一部を抜粋・再編集したものです。

図解即戦力 資産の運用と投資のキホンがこれ一冊でしっかりわかる教科書

図解即戦力 資産の運用と投資のキホンがこれ一冊でしっかりわかる教科書

伊藤 亮太

技術評論社

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