共通点を探せ
人間はほかの人間といるとき、自分とその人間の似たところを見つけると、無意識に安心し、親しみを覚えやすくなります。この傾向をふまえて、知り合ったばかりの人と話をするときにはお互いの共通点探しをしながらにすると、距離感を縮めるのに役立ち、またそこはかとない信頼感も獲得できます。
これは社会心理学で「類似性の法則」と呼ばれる現象です。人は自分と似た人間に安心し、親近感を抱き、信頼もしやすくなる傾向があるのです。この傾向は、多くの研究で明らかにされていて、チャルディーニが著した『影響力の武器』では一項目設けてあるくらいです。
ただし、相手と共通の何かを性急に探すよりは、「YESセット」を使って話がしやすくなってからにしたほうが効果が出やすいです。お互いの会話の中で「ここが似ている」と感じることがあれば、「へえ、それは私も同じです」「似ていますね」と話題にしてみてください。たとえば、大学や専攻、スポーツなどの趣味、名前の中の1字が一緒だ、などの小さなことさえ、共通点になり得ます。
相手から「本当ですね」「同じですね」などのあいづちが返ってくれば、その話題が続きますし、ほかの共通点の話題にも広がりやすくなります。そうして話していれば、あなたに対する印象は親しみや好意の気持ちで彩られてくるはずです。
いったん、その話題が終わったら、また共通点探しをする必要はありません。共通点の話題に固執しすぎると、今度は相手が思うよりも距離感を縮めすぎてしまったり、うっかりと触れてはいけない相手のプライバシーにまで踏み込んでしまう可能性もあります。一度「共通点がある」と少しでもお互いが認識できればもういいのです。
人間は他者に対して「同じような立場」「同じような環境」「同じような考え方」を感じると、親和性を感じ、コミュニケーションに協力的になります。そこから、その後の関係性を築きやすくなるはずです。
少し話しやすくなったら共通点を見つけて関係性を深めよう
丸山 ゆ利絵
アテインメンツ合同会社代表
プレゼンス・コンサルタント
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