妻子のため50歳で家を購入。「85歳完済・住宅ローン」に意気込む年収2,000万円のエリートサラリーマン、55歳で人生に絶望… 原因は「2024年に多くの人が直面した悲劇」【FPが解説】

妻子のため50歳で家を購入。「85歳完済・住宅ローン」に意気込む年収2,000万円のエリートサラリーマン、55歳で人生に絶望… 原因は「2024年に多くの人が直面した悲劇」【FPが解説】
(※写真はイメージです/PIXTA)

結婚をすると、夫婦で協力して資産を築き上げていきますが、お金に関する問題は夫婦間の関係に亀裂を生む原因となることも。特に住宅ローンや資産運用といった重要な決断は、夫婦で十分に話し合い、情報を共有することが不可欠です。本記事では、飯田さん(仮名)の相談事例とともに、住宅ローンと資産運用におけるリスクとその対応策について、波多FP事務所の代表ファイナンシャルプランナー・波多勇気氏が解説します。※プライバシー保護の観点から、相談者の個人情報および相談内容を一部変更しています。

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飯田家の課題

飯田家は、たくさんの課題を抱えることになってしまいましたが、改善策も考えられます。まずは課題を整理していきましょう。

 

課題1:住宅ローンの計画性 

高額な住宅ローン(1億円)の長期返済(85歳完済)は、計画的に無理があった。年齢による収入減少リスクや健康リスクが考慮されていなかった。 

 

課題2:資産運用のリスク管理不足 

投資利益を100%アメリカ株に集中させるなど、分散投資ができていなかった。大放出に対する備えがなく、パニックによる損切りでさらに損失が拡大した。 

 

課題3:夫婦間のコミュニケーション不足 

ゆかりさんの不安や意見が十分に考慮されず、武さんが一人で判断してしまった場面が多 かった。問題発生時の対応が適切でなかったため、夫婦間の信頼関係にひびが入った。 

 

課題4:健康リスクへの備え不足 

武さんが健康を損ない、収入が減少したことで家計が危機に陥った。病気や失職などのリスクに対する保険や貯蓄が不足していた。 

 

課題5:老後資金の不足 

資産の大幅な減少と収入の低下により、老後資金が大幅に不足する見通し。 

絶望的状況から改善するための策

次に具体的な改善策をみていきます。以下のようなことが考えられるでしょう。 

 

改善策1:住宅ローンの見直し

ローンの返済期間を短縮し、現状の家を売却して負担の少ない住宅に住み替える。 ローンの繰上げ返済を検討し、利息の負担を軽減。 

 

改善策2:資産運用のリスク分散 

分散投資(株式、債券、現金、不動産など)を取り入れ、リスクヘッジを強化。市場の変動に影響を受ける困難な資産形成手法を検討。 

 

改善策3:夫婦間での定期的な打ち合わせ 

家計や資産運用について定期的に夫婦で情報を共有。ファイナンシャルプランナーなどの専門家に相談し、第三者の視点を取り入れることも検討してみる。

 

改善策4:健康リスクへの対応 

武さんの健康回復に向けた支援を最優先とし、医療保険や所得保障保険を再検討する。ゆかりさんの再就職やパートタイムの仕事を検討し、収入源を分配する。 

 

改善策5:老後資金の確保 

現状の資産と収入に基づいて、老後の生活費を再計算する。 公的年金を最大化するために、加入状況や受給年齢を確認する。 

 

改善策6:投資リテラシーの向上 

資産運用やリスク管理に関する知識を夫婦で学び直す。 不確実性の高い市場の状況下でも冷静に対応できる仕組みを作る。 

 

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※プライバシーのため、実際の事例内容を一部改変しています。

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