(※写真はイメージです/PIXTA)

来年1月に迫ったトランプ氏の大統領就任を前に、「米ドル円」に対する世の中の関心はかつてないほどに高まっています。そこで、今週の米ドル円相場の動向に影響を与えそうな「注目の経済指標」について、東京海上アセットマネジメントが解説します。

日銀会合では、「政策金利」据え置き見込み

⽇銀⾦融政策決定会合では、現状0.25%程度としている無担保コールレート(政策⾦利)を据え置くことが予想されます。最⼤の焦点は植⽥⽇銀総裁の記者会⾒であり、2025年1⽉会合での利上げに向けた地ならし発⾔があるか注⽬されます。

 

前回9⽉会合後の記者会⾒で植⽥⽇銀総裁は、「経済・物価の⾒通しが実現していくとすれば、それに応じて、引き続き政策⾦利を引き上げ、⾦融緩和度合いを調整していくことになる」との考えを⽰したうえで、追加利上げ実施への当⾯の慎重姿勢を⽰すものと理解されていた「時間的余裕はある」という表現が不要になったと説明しており、近い将来に追加利上げに踏み切る可能性を⽰唆しました。

 

また、「中⼩企業を中⼼に、価格転嫁が必ずしも容易ではなくて業況の改善が伴わないなかでも、⼈材確保のため賃上げをしている企業もある」、「賃上げの動向については、業種や企業規模などの違いを含めて丹念に点検する必要がある」との考えを⽰しています。

 

来年の春闘で中⼩企業が賃上げに前向きな姿勢を⽰すかは、2025年1⽉23⽇〜24⽇の会合前に開催される⽀店⻑会議でおおよそ判明することになるため、市場では1⽉での追加利上げを予想する向きが増えています(図表5)。

 

出所:Bloomberg
[図表5]OIS先物が織り込む政策⾦利⾒通し 出所:Bloomberg

 

また、可能性は⾼くないと考えられるものの、1⽉⽀店⻑会議で中⼩企業の賃上げ機運が⼗分⾼まっていないと判断される場合には、来年春闘の組合要求や交渉結果を確認したうえで、3⽉あるいは4⽉に利上げが先送りされる可能性もあると考えられます。

 

 

東京海上アセットマネジメント

 

※当レポートの閲覧に当たっては【ご留意事項】をご参照ください(見当たらない場合は関連記事『【米ドル円】東京海上アセットマネジメントが注目…12月第3週の為替相場にインパクトを与える「重要な経済指標」』を参照)。

 

※本記事は東京海上アセットマネジメントの「TMAMマーケットウィークリー」の一部を抜粋し、THE GOLD ONLINE編集部が文章を一部改変しております。

※全文は「TMAMマーケットウィークリー」をご確認ください。

 

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【ご留意事項】
・当資料は、情報提供を目的として東京海上アセットマネジメントが作成した資料であり、金融商品取引法に基づく開示資料ではありません。お申込みに当たっては必ず投資信託説明書(交付目論見書)をご覧の上、ご自身でご判断ください。投資信託説明書(交付目論見書)は販売会社までご請求ください。
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